猛暑に気をつけよう!
温暖化は日々進んでいると言われ、最近の日本の夏は「異常な暑さ」だと体感的にも感じる方が多いかと思います。ネットやSNS上でも昔はもっと涼しかった、昔はエアコンなしでも平気だったとの声をよく聞きます。気象庁の福岡県のデータを見ても平均気温は年々上がっていることが分かります。
このように夏の平均気温は長期的に上昇傾向にありますが、100年あたりで2℃程度の上昇であり、これが厳しい暑さを感じさせる要因とは考えづらいです。1日の最高気温が30℃以上の日が真夏日、35℃以上の日は猛暑日と呼ばれていますが、1910年からの猛暑日の日数を確認したところ、年による変動は大きいものの、緩やかに増加していることがわかります。また、猛暑日の年間日数は1990年代以降で顕著に多くなっています。このように気温が非常に高くなる日が増加し、気温が下がりにくい日も増加する傾向にあるのが現在の日本の夏の暑さの特徴といえます。気温が上がると気を付けなければいけないのが熱中症。近年の夏の暑さは熱中症にかかるリスクを非常に高めています。
■熱中症の予防
猛暑日となる日数が増加していることは、外出や屋外での運動を控える必要性が高まっていることを意味します。そして、年によって夏の暑さは変動するとはいえ、夏の過ごし方や社会活動のあり方は夏の暑さが厳しくなっていることを踏まえて見直していく必要があるでしょう。熱中症にならないためには、水分補給と暑さを避けることが特に大切です。また、環境省が発表している暑さ指数は、気温だけみるよりも熱中症発生の目安になります。普段から暑さ指数に注意して適切に対策をとりましょう。
■熱中症警戒アラート
熱中症警戒アラートは、暑さ指数が33以上になると予測されたときに発表されます。発表されている日は外出を控える、エアコンを使用するなど、熱中症の予防行動を積極的にとりましょう。
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