■木室たんぽぽの会 代表 一ノ瀬(いちのせ)直子(なおこ)さん
1954年生まれ(70歳)
木室校区在住47歳の時、子育てが一段落したのを機に短大へ通い管理栄養士の資格を取得。夫が経営する病院(小児科・内科)で栄養相談を行う。現在は子育て支援や高齢者支援、多世代交流など幅広い活動を行う。平成27年10月からは教育委員を2期8年歴任。
■1人で悩みを抱え込まないで
〜みんなで助け合い みんなで笑顔に〜
《Q》「木室たんぽぽの会」とはどのような団体ですか?
《一ノ瀬》木室たんぽぽの会は、木室校区にお住いの65歳以上の方たちが集まって楽しく活動しようという団体です。スタッフ5人、会員約20人で活動しています。
《Q》具体的にはどのような活動をされていますか?
《一ノ瀬》毎週木曜日に木室小学校に集まって、体操や脳トレ、参加者から「こういうことがしたい」と提案してもらったことをやってます。小学生の児童たちも休み時間には遊びに来てくれます。
子どもさん含め家族で参加できる年間行事もあります。今の時期は焼き芋会、春にはお花見、夏は七夕など年代を超えて楽しんでいます。社協さんにもサポートしていただいてますのでバスを出していただいて市内ツアーも行いました。
2か月に1回、「たんぽぽ日記」というチラシを作成して、木室校区の皆さんに活動の様子をお知らせしています。
《Q》始まった経緯を教えてください。
《一ノ瀬》木室幼稚園が閉園した際に、子育てサークルで一緒のメンバーに卒園生のお母さんがいて、「思い出の場所で何かできないか」と相談を受けたことがきっかけでした。
はじめは土曜日に、子どもからお年寄りまでどなたでも集まれる場所にして、いろんな世代の方が交流できる場としてスタートしました。
それから場所が木室小学校に移った為、土日は学校が休みなのでみんなが集まりやすい木曜日に変更になり現在に至ります。
《Q》「木室たんぽぽの会」に関する思いをお聞かせください。
《一ノ瀬》高齢になると外に出る頻度も減って、人と関わることが少なくなりどうしても孤立感が生まれてしまいます。そんな時みなさんが気軽に集まれて、「1人じゃないよ」と感じられる場所として「たんぽぽ」があったらいいなと思います。
最高齢は92歳の方が歩いてお元気に参加されています。
ぜひ、たくさんの方にご参加いただきたいです!
《Q》一ノ瀬さんのこれからの目標を教えてください。
《一ノ瀬》高齢者の方には元気で楽しく暮らしてもらいたい。
子育て中の方は育児は大変なこともあるけれど、子どもには地域の中で育ってほしい。
これからも私にできるサポートを続けていきたいと思います。
《Q》最後に今後の大川市にどのようなことを期待しますか?
《一ノ瀬》高齢者や子育て中の方、みなさんそれぞれ悩みを抱えられていると思います。
1人で悩みを抱え込まずに、みんなで助け合って笑顔で溢れるまちになってほしいです。
「大川に生まれてよかった」「木室校区に住んでてよかった」と感じる人が1人でも多くいてくれたら嬉しいです。
毎週参加されている方に話を伺うと、「毎週ここに来るのが楽しみ」「ここで体操するようになって体の調子がいい」「新しい友達もできて、みんなと話すのが楽しい」と話されました。
ありがとうございました。
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