子どもたちの将来にツケを残さない、循環のまちづくりの一環として、町では学校と連携して環境教育に取り組んでいます。
昨年6月に町内各小学校の4年生が、家庭から出るごみの量をゼロにする「ごみゼロチャレンジプログラム」に取り組みました。
◆ごみゼロチャレンジとは?
各家庭で1カ月間、「燃やすごみの量」と「プラスチックの量」を量って記録します。毎月どれくらいのごみが出ているかを把握し、分別することにより、燃やすごみの量を減らします。「ごみゼロを目指す」ことを意識してもらうことがこのプログラムの狙いです。
◆出前授業と施設見学
ごみゼロチャレンジではプログラムに取り組む前に、環境課職員が出前授業を行います。子どもたちは「なぜ燃やすごみを減らさないといけないのか」や「分別をすることは資源を守ることにつながること」を学びます。
また、ごみゼロチャレンジの取組み期間中には、生ごみ循環施設である「おおき循環センターくるるん」や、資源ごみ収集の拠点である「環境プラザ」の見学を行います。実際に現場を見ることで、生ごみの循環や資源ごみのリサイクルについて学びます。
◆子どもたちの感想
・プラスチックマークがついている物は洗って乾かしました。ごみが出ないように、シャンプーなどはつめかえ用を買い、必要のない物は買わないようにしました。捨てるとごみになるけど、資源ごみはまた何かに生まれ変わるので、これからも分別を続けていきたいです。
・ごみがどんどん増えると費用もかかると分かりました。みんなが協力して、これからもごみが減るといいなと思います。家族と一緒に学べたし、協力できたのでよかったです。
◆保護者の感想
・普段から分別についてはしっかりできていると思いますが、重さを量ると燃やすごみの量が多いなと思いました。子どもたちもごみの分別の大切さを考える良い機会になったと思います。これからもみんなで協力・意識してごみゼロチャレンジを続けていけたらと思います。
・これはどこに捨てたらいい?と質問するので、分別の意識ができていると感じます。大木町に住んでいるからこそ、こういった知識が身に付き良かったです。
◆ゼロ・ウェイストは子どもたちから
ごみゼロチャレンジプログラムは、子どもと家族が一緒に取り組むプログラムです。
学校での学びを家族と共有することで、新たな気づきにつながっています。
そして、その気づきが町全体の分別意識の向上につながっています。
◆ごみゼロチャレンジの取組み結果は?
1人1日あたりの燃やすごみの量の3小学校の平均は66.6gとなり、大木町平均(194g)の約1/3になりました。
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