■大木町のワンヘルス宣言事業者から
◆(株)ライフワーク
▽登録のきっかけ
17年ほど前にタイでマングローブの植樹をしたことをきっかけに、森林再生などの環境保護の活動に参加するようになりました。この活動は、ワンヘルスの1つの柱である環境保護であると考え、ワンヘルス宣言事業者に登録しました。
▽私たちのワンヘルス
環境保護団体に収益の一部を寄付し、その団体が行う活動に積極的に参加しています。つい先日も富士山へ行き、植樹したり、害獣除けのネットを設置したりしました。また、化石燃料をできる限り使わないようにするため、会社で使用する車は徐々にハイブリット車や電気自動車に切り替えていく予定です。
▽これまでも、これからも
近年、地震や大雨による災害が後を絶ちません。私たちにできることを考え、災害によって壊れてしまった自然を復活させる活動に積極的に参加したいと思っています。
ライフワーク代表の吉田(よしだ)さん
◆(有)池上ファーム
▽登録のきっかけ
近隣市町村のワンヘルスイベントで弊社の食材を利用いただくことになり、ワンヘルス宣言事業者に登録しました。
▽私たちのワンヘルス
適切に処理しエコフィード認証を受けた定量のパン粉を配合した飼料を活用する取り組みを行っています。
また、HACCP(ハサップ)方式(安全で衛生的な食品を製造するための管理方法)を採用し感染症対応マニュアル、ワクチンプログラムなどを作成しています。地域の家畜保健所と連携することにより、万が一発症しても迅速に対応できるようにしています。
さらに、少しでもCO2削減になればと農場を囲むように植樹、畜舎の屋根には太陽光パネルを設置し再生エネルギーを浄化槽に一部利用するなど、持続可能な循環農業を目指しています。
▽これまでも、これからも
私たちの養豚業は、地域の皆さんのご理解とご協力なくして継続はありえません。この感謝の気持ちを忘れることなく、環境と人と動物のより良い関係を築くことを目的としたワンヘルスの取り組みをこれからも推進して参ります。
■大木町ワンヘルス推進宣言
町の面積の14%を占める堀、肥沃な土地、豊富な水に恵まれ、温暖な気候の中で培われた農業によって、古くから発展してきた大木町では、「住み続けたいと思える 持続可能な循環のまち おおき」を基本理念にまちづくりを進めています。
新型コロナウイルス感染症をはじめとする人獣共通感染症は、人口増加、森林開発や農地化等の土地利用の変化、これらに伴う生態系の劣化や気候変動等によって人と動物との関係性が変化したために、元々野生動物が持っていた病原体が人にも感染するようになったとされています。
こうした様々な分野にまたがる問題に対して、「人と動物の健康と環境の健全性は一つ」と考えるワンヘルスの理念に基づく総合的な取組が求められています。
福岡県では、全国に先駆けて「福岡県ワンヘルス推進基本条例」を制定し、人と動物の健康及び環境の健全性を一体的に守るための6つの基本方針や行動計画を策定しました。
本町においても、これまで、新型コロナウイルス感染症などの人獣共通感染症対策、循環のまちづくりの推進、地産地消と町内消費の推進、健康寿命の延伸など様々な分野でワンヘルスにつながる取組を進めてきました。
これらのことを踏まえ、本町は、人と動物の健康及び環境の健全性を一体的に守り、次世代に継承していくため、次の事項に取り組み、ワンヘルスを推進することをここに宣言します。
一、福岡県ワンヘルス推進行動計画に基づき、福岡県の取組に連携・協力し、ワンヘルス実践施策を積極的に推進します。
一、町民へのワンヘルスの周知に努め、理解の促進を図り、その実践活動に対し、必要な支援を行います。
令和6年6月11日
大木町長 広松栄治
大木町議会議長 古賀知文
問合せ:環境課
【電話】0944-32-1120
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