■大野城心のふるさと館のおすすめ(1)
〈大野城市の縄文時代〉
縄文時代とは、約1万5千年前から約2千5百年前の時代です。弓矢などで動物を狩り、ドングリなどを採集し、海や川で魚や貝を獲って暮らしていました。
「そんな遠い昔、大野城市に人が住んでいたの?」という疑問を耳にしますが、市内でもたくさんの遺跡が発見されています。特に、乙金や上大利、牛頸など小高い丘の上では、住居跡や動物を捕獲するための落とし穴跡、縄文土器や石器などが発見され、縄文人の暮らしを垣間見ることができます。出土品の一部は心のふるさと館で展示していますので、いつでも見学に来てください。
また1月20日(土)からは、企画展「南の縄文文化〜縄文人の心を探る〜」を開催します。一万年以上前から花開いた鹿児島の縄文文化。精巧な作りの縄文土器、美しく巨大な耳飾り、ヒスイで作られた勾玉、九州最古の土偶、軽石で作られた人形「岩偶」、儀式に使った石刀や石剣など貴重な出土品が大集合します。また縄文人が植物をどのように使っていたのか、最新の調査成果も紹介します。
縄文時代といえば、はるか昔の話ですが、展示品を見ていると、高い技術力や精神性、現代に繋がる美的感覚に驚かされます。どうやって土器や石器を作ったのか、どのような装いでどんな暮らしていたのか、何を考えていたのか、想像をふくらませるのも楽しいかもしれません。
ほとんどの展示品は福岡県初公開ですので、ぜひ観覧してください。
◇大野城心のふるさと館開館5周年記念企画展
「南の縄文文化〜縄文人の心を探る〜」
会期:1月20日(土)〜3月10日(日)
問い合わせ先:心のふるさと館文化財担当
【電話】558-2206
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