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あけてみよう! 歴史のとびら 181

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福岡県大野城市

■大野城心のふるさと館のおすすめ(10)
◇ようこそ須恵器のワンダーランドへ!
大野城市はかつて焼き物の里だったことを知っていますか?
さかのぼること1400年前、大野城市の南に広がる山々からは白い煙がたなびいていました。その煙をたどっていくと、大粒の汗を流しながら窯に薪をくべる人たちの姿が見えてきます。彼らは須恵器という焼き物づくりを生業とする職人たちです。
大野城市の上大利から牛頸にかけては、職人たちが残した須恵器の窯跡が多数見つかっており、牛頸須恵器窯跡と呼ばれています。窯跡の数は調査されたものだけで300基、山中に眠っているものも含めると500基もの窯跡があると考えられおり、九州最大の須恵器生産地です。古墳時代の終わりから平安時代のはじめにかけての約300年間、須恵器作りが行われていました。
さて、須恵器と言われてどんな器かすぐに思い浮かびますか?灰色で装飾も少なく、ちょっと地味な見た目ではありますが、1000℃を超える高温で焼かれているため、とても丈夫で水漏れしない優れものです。食事の時に使う杯や皿、水や酒といった液体を入れるための甕や壺があり、日常生活や酒造りなど、さまざまな場面で活躍しました。また、税としても都へ納められており、文字どおり大野城市の特産品でした。
心のふるさと館では、そんな須恵器を主役とした特別展「土器土器!すてきな須恵器ワンダーランド」を開催します。牛頸須恵器窯跡で焼かれた須恵器を中心に、韓国の国立公州大学校歴史博物館の協力を得て、百済の土器や瓦も展示しています。また、須恵器の魅力を遊びながら体験できる日本初のデジタルコンテンツもあり、土器土器すること間違いなしです。この秋、すてきな須恵器ワンダーランドへ迷い込んでみませんか。
会期:10月12日(土)〜12月1日(日)

問い合わせ先:心のふるさと館ミュージアム担当
【電話】558-5000

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