みんなが幸せなまちにしたい 12月3日～9日は障がい者週間です(2)

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■みなさんの幸せ教えてください!!
◆海外でも活躍する画家に
○障がいがあることで、つらかったことや悩みはありますか?
幼い頃は、奇声をあげたり跳ね回ったりして1分たりともじっとできませんでしたので、周りから白い目で見られることもありました。
大人になった現在も、悪気のない行動が障がいを知らない人に誤解されて、かなしい思いをすることがあります。

○将来の目標を教えてください。
太宰府市で太田宏介美術館を開き、絵を通じて元気や癒しを伝えたいです。また、海外でも活躍して、国内外から絵を見に来てもらえる画家になることが最大の目標です。

○幸せを感じるときを教えてください。
絵を描くこと、泳ぐことです。プールには週6日、雪の日も欠かさず通っています。

○障がいがある人もない人もみんなが幸せな社会にするためには何が大事ですか?
障がいってネガティブなイメージを持たれることが多いかと思います。絵を通じて活躍することが世の中を変えるかもしれません。知ってもらうことで障がいへの理解が広がり、みんなが幸せな社会になればと思います。
※兄の信介さんにも一緒にお話を聞きました。

○太田　宏介(おおた　こうすけ)さん
2歳で知的障がいを伴う自閉症と診断される。10歳で絵と出会い、造形教室で本格的に学び、現在は画家として活躍中。兄の信介(しんすけ)さんが絵画を販売・レンタルする事業を起業。これまでに全国各地で個展を開催、本年は台湾で初の海外個展にも挑戦。市役所玄関には宏介さんの絵が常時展示されています。

◆世界に羽ばたくアスリート
○バドミントンを始めたきっかけは何ですか?
紋可さん：小学校にあった、ろう者のバドミントンクラブに参加したことがきっかけです。小学1年生から始めて、途中からは「聞こえる」人たちのクラブで練習するようになりました。
真衣さん：姉の影響で5歳から始めました。音声によるコミュニケーションが取れない中でのプレーは大変なこともありました。

○将来の目標を教えてください。
東京2025デフリンピックで金メダルを獲得することが現在の目標です。そのために、学生生活やアルバイトと両立しながら週3～5日の練習に励んでいます。
紋可さん：来年は社会人として上京します。就職してからも、競技人生を続けたいです。
真衣さん：周りの友人たちも応援してくれているので、金メダル獲得に向けて頑張りたいです。

○幸せを感じるときを教えてください。
紋可さん：食べることが好きなので、お店で外食することが楽しみです。
真衣さん：アイスクリームを食べるときです。抹茶やチョコ味がお気に入りです。

○障がいがある人もない人もみんなが幸せな社会にするためには何が大事ですか?
紋可さん：困っている人を見つけたら、お互いに助け合うことが大切だと思います。
真衣さん：自分がされてうれしいことをほかの人にもする、相手への思いやりが大事だと思います。

○矢ケ部　紋可(やかべ　あやか)さん　真衣(まい)さん
市内在住の大学4年生、1年生の姉妹。聴覚障がい者のデフバドミントン日本代表として世界大会に出場し、混合団体戦で準優勝。このほかにも、姉妹で出場した女子ダブルスでベスト8入賞、ユース大会で真衣さんが女子ダブルス、混合ダブルスで優勝。東京2025デフリンピックに向けて日々練習に取り組んでいます。

◆ひたむきに輝く中学生
○柔道をやっていてうれしかったこと・つらかったことはありますか?
一番うれしかったのは、黒帯が取れたときです。試合をして点数を重ねて、合格することができました。つらいと思うことはありません。強くなりたいので、大変な練習も頑張れます。

○将来の目標を教えてください。
全日本ID柔道大会※に出ること、そして勝つことです。高校生になっても、好きな柔道を続けたいです。
※15歳以上の知的障がい者が出場できる(公財)全日本柔道連盟主催の柔道大会。全国大会の先に世界大会がある。本年で第4回の開催となる。

○幸せを感じるときを教えてください。
お気に入りのゲームをしたり、好きな芸能人のことを考えたりするときです。食べること、料理を作ることも好きなので、お母さんの作ったごはんを食べる時間が幸せです。

○障がいがある人もない人もみんなが幸せな社会にするためには何が大事ですか?
好きな人たちと好きなことをする時間です。自分にとって、それは仲間やお母さんと柔道することや食べることでもあります。

○櫻井(さくらい)ひよりさん
太宰府東中3年生。知的障がいを持ちながら小学6年生で柔道を始め、地区大会や県大会出場で経験を積み、本年8月初段に合格。自宅では、3きょうだいの長子で、家族思いのしっかり者。ひよりさんの影響で、お母さんも柔道を始めたそうです。