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きゅうはく通信(161)

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福岡県太宰府市

九州国立博物館 企画課

■九州国立博物館文化交流展 新春特別公開「徳川美術館所蔵 国宝 初音(はつね)の調度(ちょうど)」
国宝「初音の調度」は、寛永16年(1639)に、三代将軍家光の長女、千代姫(ちよひめ)が、尾張徳川家二代光みつ友ともに嫁とつぐ際に持参した婚礼調度です。「初音」という名称は、この調度を飾る文様の多くが『源氏物語』「初音」帖に題材を得ていることに由来しています。金銀を贅沢に用い、緻密な蒔絵で表現された初音の世界は、大名婚礼調度の最高傑作として名高く、一括で国宝に指定されています。
そもそも大名婚礼調度というのは何か。大名婚礼調度とは皇室や将軍家、大名などの婚儀の際に調えられた道具類のことを言います。九州でも松浦家や鍋島家、立花家など婚礼調度を伝えている旧大名家は多いので、家紋入りの華やかな調度を皆さんも目にされたことがあるかもしれません。
大名婚礼調度と一口にいっても、その点数は膨大で、器種も多岐にわたります。貞節の象徴である貝合わせのほか、化粧道具や文房具、飲食器や遊戯具など、女性の暮らしに必要なありとあらゆる道具が含まれており、小さなものまで数えると300点余りにものぼりました。
今回の新春特別公開では「初音の調度」の中から櫛箱(くしばこ)、小角赤手箱(こすみあかてばこ)、手箱(てばこ)の3件とともに、盛岡藩主南部家ゆかりの婚礼調度も合わせて紹介します。
新春にふさわしい華麗な婚礼調度の世界を、どうぞごゆっくり楽しんでください。

■1月の展示情報
○新春特別公開
徳川美術館所蔵 国宝 初音の調度
令和6年1月1日(月・祝)~1月28日(日)

○特集展示
日本刀の美-北﨑徹郎(きたざきてつろう)の愛刀-
令和6年1月30日(火)~4月14日(日)

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