文字サイズ
自治体の皆さまへ

会いに行こう 竹原古墳(2)

2/37

福岡県宮若市

今年の春は竹原古墳に関するイベントがもりだくさん。
実際に訪れて、千五百年前にこの地で生活していた先人の息吹を感じませんか。
きっと、新しい発見があるはずです。

■遠賀川流域の古墳・遺跡同時公開(4月20日(土)・21日(日))
遠賀川流域は、竹原古墳のほかにも、桂川町の王塚古墳や飯塚市の川島古墳など、装飾古墳が多く分布している地域です。流域の古墳・遺跡が所在する九市町が共同で、通常公開していない古墳などを公開する、春の遠賀川流域の古墳・遺跡同時公開を行います。
竹原古墳は、通常入館料が必要ですが、期間中は無料で公開します。地元の人はもとより、県外や海外からも古代史ファンが訪れる人気のイベントです。当日はボランティアのみなさんが、分かりやすく解説してくれますので、お気軽にお越しください。
日時:4月20日(土)、21日(日)、午前9時30分から午後4時まで
場所:竹原古墳(竹原七三一番地二)

問い合わせ:本庁社会教育・文化推進係
【電話】32・3210

◆interview
古墳・遺跡同時公開の日に解説ボランティアを担うのは、宮田郷土史会、若宮郷土史会のみなさん。
同時公開が始まった平成10年からボランティアを続けている、宮田郷土史会の有吉さんに話を伺いました。

◇竹原古墳は郷土の誇りをもてる古墳
宮田郷土史会 市文化連盟事務局長 有吉 孝久さん
私は中学卒業後、県外に進学、就職し、六十七歳で故郷の宮若市に落ち着きました。そこで感じたのは、自分は生まれたまちのことを何も知らないということ。郷土の歴史を知りたいという気持ちで、宮田郷土史会の会員になりました。
最初は、竹原古墳のことも何がすごいのか全く分かりませんでした。ですが、市内外の遺跡や古墳を訪れて講師の解説をもとに見比べていくうちに、竹原古墳は他の古墳とは全然違う、郷土の誇りをもてる古墳だと、自信を持って言えるようになりました。例えば壁画の残りの良さ。こんなに色のはっきり見える古墳はないと思うし、竹原古墳を訪れた人もよくそう言っています。
こんなに素晴らしい古墳の魅力を地元の人にこそ知ってほしいので、ぜひお越しください。

■文化財収蔵・展示・交流センター「宮若トレッジ」 特別展 竹原古墳に葬られた人々(5月6日(月)まで)
竹原古墳は、馬を飾る馬具など、被葬者に捧げられた副葬品も数多く出土しています。文化財収蔵・展示・交流センター「宮若トレッジ」では、副葬品などを展示し、そこに込められた想いから、被葬者の秘密に迫る特別展を5月6日(月)まで開催しています。
竹原古墳の壁画にも副葬品にも関連している馬。古墳時代に中国大陸から日本に伝わったとされ、権力や武力の象徴であったと考えられています。実際に訪れ、被葬者の願いや想いに迫ってみませんか。
また、記念座談会も開催します。講師は、今回竹原古墳のことを語ってくれた石山勲さんです。

◆特別展開催記念座談会
石山先生に聞いてみよう!〜竹原古墳あんな話、こんな話〜
日時:5月3日(金)、午後1時から
場所:文化財収蔵・展示・交流センター「宮若トレッジ」
講師:石山勲さん(市文化財保護委員会委員長)
定員:二十人(要予約、申込多数の場合は抽選)
申込方法:社会教育・文化推進係に電話またはメール
申込締切:4月12日(金)

◆文化財収蔵・展示・交流センター「宮若トレッジ」
古代から現代まで、宮若の歴史がわかる資料を数多く展示する施設。竹原古墳石室の原寸大レプリカもあり、実際に石室に入った気分を体験できる。
開館時間:午前9時から午後5時まで
休館日:月曜日、年末年始
所在地:宮永11番地1

問い合わせ:本庁社会教育・文化推進係
【電話】32・3210【メール】syakai@city.miyawaka.lg.jp

■文化振興シンポジウム『史跡竹原古墳 冥界を彩る〜竹原古墳壁画の赤と黒と怪獣〜』(3月23日に開催しました)
3月23日、若宮コミュニティセンター「ハートフル」で文化振興シンポジウムを行いました。
竹原古墳の壁画が描かれた時代背景や、壁画の解釈に迫るテーマで、第一部は三人の研究者がそれぞれの視点で講演。第二部はパネルディスカッションで、「日本列島での壁画のルーツ」や「壁画の解釈」について、互いに意見を交わしました。
参加者は「色を題材にした話が興味深かった。同じ赤でも古代の人は、意図してベンガラと朱を使い分けていたことに驚いた」などと、話しました。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU