■地域おこし協力隊OBにインタビューしました
広川町の可能性を見いだし、外部からの移住を決断した人は、地域おこし協力隊のお二人以外にもたくさんいます。元協力隊として3年間活動に従事し、任期後も広川町で活動されている、宿泊施設「Orige」とアトリエ「Kibiru」を運営する、ニュー・ヒロカワ合同会社代表の山本誠さんと、探究型学習教室「irodori Study Lab」を運営する(一社)irodori代表理事の井上涼さんにお話を伺いました。
○地域おこし協力隊OB 山本誠さん
私は神奈川県の出身で、平成29年に地域おこし協力隊に着任し、家族で広川町に移住しました。自然も人も豊かなこの町は私の第二の故郷です。広川町は多くの資源に恵まれているほか、都心部からのアクセスも良く、久留米や八女などの全国的に認知度が高い地域が近隣にあるのも利点だと思います。
私が運営している、移住相談を兼ねた体験型宿泊施設「Orige」とワークショップなどを行っているアトリエ「Kibiru」は、広川町が管理している施設であり、町役場から指定管理者として選定され、施設の運営業務を代行しています。
「Orige」は、着任当初から立ち上げに関わっているため、私にとっても思い入れが強い場所です。これまでに国内外問わず、たくさんのお客さまにご利用いただいています。併設している施設では「染め体験」などのワークショップも行っており、広川町の文化などを体験しながら宿泊できるのが特徴です。
「Kibiru」では、ものづくりのワークショップを行っているほか、経験豊富な常駐スタッフによる「洋裁の相談ができる日」を開催しており、丁寧なアドバイスが好評をいただいてます。また、カフェとしてもご利用いただけるほか、「子どもの放課後施設」も運用していますので、ぜひお気軽にご利用ください。
○地域おこし協力隊OB 井上涼さん
私は広川町の出身で、関東や福岡市内で仕事したのち、令和2年にUターンという形で地域おこし協力隊に着任しました。広川町に戻るきっかけとなったのは、やはり故郷に対する愛着と、これまでの経験を広川町でこそ生かしたいという思いからです。
着任当初から、現在運営している探究型学習教室「irodori Study Lab」を計画していました。小学4年~高校3年生を対象としており、最大の特長は、いわゆる受験の準備をする学習教室ではなく、一人ひとりの個性に応じ、子どもの特性を伸ばす教育システムを採用していることです。すでにやりたいことがある子は、それをさらに伸ばすための伴走を行い、まだ見つかっていない子は一緒に探すところから始めます。都心部との教育格差をなくせるよう、地方に居ながら海外などで活躍している人に話が聞けたり、地域の特性を生かし、地場産業に触れる体験型の授業を取り入れたりしているのも特長の一つです。「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが、まさに好きが高じてタイピングの大会で日本一になった生徒もいます。
広川町には、伝統工芸や農業などの魅力的な資源がたくさんあるため、そこに仕事をリンクさせることで雇用を創出できれば、広川町で仕事がしたいという人はたくさんいるのではないでしょうか。
○探究型学習教室 (1)irodori Study Lab
住所:広川262-2
子どもの個性を把握し、それぞれに合わせた学習法で一人ひとりの特性を伸ばす学習教室です。未経験から全国タイピングコンテストで優勝した生徒を輩出した実績もあります。
問合せ:irodori(井上)
【電話】070-8952-4707
○つながりが価値を生むアトリエ (2)Kibiru
住所:久泉814-1
「つくる」を仕事にする人や、これからそんな仕事にしたい人に向けてオープンした、ものづくりの拠点です。初心者向けのワークショップなども開催しており、どなたでも気軽に利用できます。
問合せ:Kibiru
【電話】0943-24-8281
○我が家のように過ごす広川の時間 (3)Orige
住所:吉常30-2
地域と宿泊者を繋ぐパイプのような拠点であり、移住相談ができる宿泊施設です。大きなデッキとOrigeに併設した多目的スペースでは、ワークショップなどのさまざまなイベントを行っています。
問合せ:Orige
【電話】0943-22-8122
○ものづくり研究所 (4)Hodoku
住所:水原946-10
いろいろな人と交流しながら、新しい商品を開発できる施設です。フードプロセッサーやミキサー、真空パック器なども備えているため、食品の開発に最適。ワークショップなどでも利用できます。
問合せ:産業課商工観光係
【電話】0943-32-1142
※各施設の詳細はQRコードからご覧ください。
※QRコードは本紙参照
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