■がん検診、受けていますか?
日本人の死亡原因の第1位はがんであり、2人に1人が一生のうちにがんになるというデータがあります。種類によって差がありますが、がん検診を受けることは無症状のうちにがんの早期発見・早期治療につながり、がんによる死亡リスクを減らすことができます。
◆男女別がん死亡数の順位(2022年)
◆国が推奨する5つのがん検診
国は、肺がん検診・胃がん検診・大腸がん検診・乳がん検診・子宮頸がん検診を推奨しています。この5種類のがん検診は、がん死亡を減らす効果があり、メリットがデメリットを上回ることが科学的に認められています。推奨される年齢・受診間隔で受診することで、さらに効果があるといわれています。がんは、早期ではほとんど自覚症状がないため、早期発見・早期治療のために定期的な検診が大切です。国が目標としているがん検診受診率は60%であるのに対し、日本人のがん検診受診率は40%程度と低い状況です。
◆がん検診のメリット・デメリット
○メリット
症状がない時期に繰り返し受けることで、早期に見つけることができます。がんは、早期であれば治せる可能性が高いため、身体的・精神的負担、経済的負担が軽減できます。また、検診で「異常なし」と判定された場合には、安心感を得られます。
○デメリット
がんを100%見つけられるわけではありません。がんの場所や種類によっては見つけづらく、見逃されることもあります。また、精密検査を受けて結果がでるまでが、心理的な負担になることもあります。
◆市で受けられるがん検診
市では、国が推奨する5種類のがん検診を含めた、各種がん検診・検査を実施しています。9・10・12月に各地区を巡回する集団健診、朝倉診療所で実施している半日人間ドック、市内医療機関で実施している個別検診で受診することができます。
市で実施しているがん検診の詳細は、3月に全戸配布した「令和6年度朝倉市住民健診のご案内」または市HPをご確認ください。
◆精密検査が必要と言われたら
精密検査が必要と判定された場合、「がんの疑いがある」可能性があります。怖がらずに必ず精密検査を受けてください。
より詳しい検査を行い、本当にがんがあるか調べる必要があります。精密検査を受けないままだと、がんを放置することにつながるかもしれません。
◆参考
・がん情報サービス(【URL】https://ganjoho.jp/public/index.html)
・日本対がん協会「がん検診のメリット・デメリット」(【URL】https://www.jcancer.jp/about_cancer_and_checkup/検診について/検診のメリット・デメリット)
・厚生労働省「早期発見・早期治療につなげるために正しく知ろう!がん検診」(【URL】https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/202301_00001.html)
問合せ:市健康課
【電話】22-0399
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