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自治体の皆さまへ

健康づくりシリーズ439 こんにちは管理栄養士です

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福岡県水巻町

■子どもでも生活習慣病にかかることも…増えてます、子どもの肥満。
近年、肥満傾向の子どもの増加が問題となっています。令和3年度に行われた、幼稚園から高校生までの子どもを対象とした国の統計調査によると、11歳の子どもの約11%が肥満傾向にあり、他の年代と比較して一番高い割合です。福岡県内でも約12%と、全国と比較して少し高くなっています。

▼子どもの肥満、なぜいけない?
肥満とは、体の中で脂肪が占める割合が多い状態です。子どもの肥満を治療せずに放置すると、子どもでも糖尿病などの生活習慣病にかかりやすくなることも。生活習慣病にかかると、血管にダメージが蓄積される期間が長くなり若いうちから脳卒中・狭心症・心筋梗塞などになる危険性が高くなることがわかっています。

▼子どもの肥満の原因
子どもの肥満の多くは、生活習慣の変化が原因とされています。

▽食習慣の変化
小学校高学年や中学生になると、塾や習い事、部活動で子どもが自ら食を選択する機会が増えてきます。1日3食以外で好きなものを好きなだけ食べたり、午後9時以降の夜食をしたりしていませんか。部活動などスポーツをしていた子どもが、やめた後も前と同じ食事量をとっていませんか。食事量が多いのにエネルギーが使われないと、脂肪が蓄積されてしまいます。

▽食べ物の質の変化
高エネルギー・高脂質・高糖質のファストフードやジャンクフードばかり食べていると、エネルギーのとりすぎとなります。また、野菜や果物の摂取量が不足してしまう原因にもなります。

▽運動不足
コロナ禍で外で遊ぶことが減り、ゲームやSNSに触れる時間が増えたことで運動する機会が減ったことも生活習慣の変化と言えるでしょう。また、長期休みに入ると生活習慣が乱れ、それに合わせ食生活も不規則になってしまい、肥満の原因になってしまいます。

■Let’s try!!肥満を予防する6つの習慣
肥満気味だからと無理な減量をすると、成長期に必要な栄養素が不足してしまう場合があります。次に紹介する6つの習慣に沿って改善してみましょう。子どもの肥満予防は、家族全体の生活習慣や食生活を見直すきっかけになります。ぜひ家族で一緒に取組んでくださいね。

▽毎日30分以上体を動かす
体を適度に動かすことでエネルギーが消費され、余分なエネルギーが脂肪として蓄積されなくなるので肥満の予防になります。

▽1日3食同じ時間にバランスの良い食事を
1日2食だと、成長に必要な栄養素がとれず脂肪も蓄積されやすいので注意しましょう。また、主食(ごはん・麺・パン)・主菜(肉・魚・卵)・副菜(野菜)を意識してとると自然と栄養バランスが整います。

▽夜9時以降は食べない
夜遅くの食事は脂肪が蓄積されやすくなります。塾・部活のときは、始まる前におにぎりなどの主食を、帰宅後に主菜・副菜などのおかずを食べるなど工夫をしましょう。

▽自宅でも体重を測る
身近な位置に体重計を用意し、毎日体重を測るようにしましょう。「いつのまにか体重が増えていた」となることを防げます。

▽おやつは時間と量を決めて
おやつをだらだら食べると、次の食事がとれなくなってしまいます。おやつに高カロリーのものを選ぶ場合は、ジュースではなくお茶か水を組み合わせましょう。

▽よくかんでゆっくり食べる
かむ回数が少ないと、満腹に感じるまで食べ続けてしまい食べ過ぎの原因に。野菜などは大き目に切ったり、少し固めに調理したりするとかむ回数が増えます。

問い合わせ:いきいきほーる健康課
【電話】202局3212番

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