9月は世界アルツハイマー月間です。この機会に認知症への理解を深め、思いやりの気持ちを持ち、誰もが自分らしく笑顔で暮らせる地域の実現を目指しましょう。
問合せ:役場包括支援係
1.認知症とは?
認知症は加齢によって生じる物忘れではなく、脳の細胞が壊れたり、動きが悪くなったりして記憶力や判断力に障がいが起こり、およそ6カ月以上生活に支障が出ている状態です。例えば、朝ごはんを食べたこと自体を忘れてしまったり、親しい人の名前が思い出せなかったりする場合は、認知症の兆候かもしれません。
2.認知症の種類
■アルツハイマー型認知症
昔のことは覚えていますが、最近のことは忘れてしまいます。軽度のもの忘れから徐々に進行し、やがて時間や場所の感覚がなくなっていきます。
■脳血管性認知症
脳出血や脳梗塞などの脳血管障害が起こるたびに段階的に進行します。障がいが発生した脳の部位によって症状が異なります。
■レビー小体型認知症
現実にないものが見える幻視の発生や、手足が震えたり、筋肉が固くなることにより歩幅が狭くなったり、転びやすくなったりします。
■前頭側頭型認知症
感情の抑制ができなくなったり、社会のルールが守れなくなったりといったことが起こります。
3.町の取り組み
■認知症サポーター養成講座
認知症サポーター養成講座では、認知症について正しく理解し、認知症の人やその家族の気持ちを理解し、寄り添い・見守る応援者としての知識を伝えています。講座終了後は、認知症サポーターの目印としてオレンジ色のバッジを配布しています。
さらに、ステップアップ講座を受講し、町に登録することで、「おれんじサポーター」として活動することもできます。
■認知症初期集中支援チーム
認知症の診断を受けて欲しいけれど本人が拒否する、認知症の症状が強いけれど介護サービスを拒否して困っているなどの場合は相談してください。医療や介護の専門家でチームを組み、認知症が疑われる人やその家族に対して、早期診断・早期対応に向けた支援を行います。
■大切な家族を守るために 見守りが必要な認知症高齢者の在宅生活を支えるサービス
認知症によるはいかい行動などの恐れがある高齢者の「もしも」に備えて利用ができるサービスを紹介します。事前に役場で緊急連絡先などの情報を登録することで、行方不明になったときの捜索がよりスムーズにできるようになります。大切な家族を守るために、事前登録しておきましょう。
対象:はいかい行動の恐れがある高齢者など
利用方法:詳しくは役場高齢者支援係に問い合わせてください。
▽ステッカー・蛍光シールの配布
登録番号や役場への連絡先が書かれたステッカーなどを、いつも身に着けている衣類などに貼っておくことで、本人の早期発見や家族への早期連絡につなげます。
▽SOSネットワークシステム
行方不明などで捜索願が出されたときに、警察の捜索だけでなくタクシー会社など協力団体の支援も受けられます。
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