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自治体の皆さまへ

今 水道を考える 特集1 ~水道の役割と添田町の現状~(1)

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福岡県添田町

■暮らしを守る 水をつなぐ 次の世代へ
添田町で1日に使われる水の量は約2,700トン。水は、電気やガスと並びわたしたちの生活に欠かせない大切なライフラインです。水道水は、人口減少などにより水道料金収入は減少していくことが見込まれる中でも、継続的な安定供給を行わなければなりません。これからも安心で安全な水道水を供給するため、水道に関する諸問題を一緒に考えてみませんか。広報そえだでは今月から3回にわたり、添田町水道事業の状況や、これからの取り組みについてお伝えします。今月は、水道の役割と添田町の現状をお伝えします。

◆自然豊かな水源が水道水の源です
私たちの暮らしに欠かすことのできない水。添田町では、川の伏流水や井戸水を利用して水を作っています。
水源から原水を汲み上げ、浄水場でろ過した水を安心・安全な水にするため、塩素などで殺菌処理を行い、高地にある配水池へ汲み上げ、皆さんの住む家や学校、商店、病院などに運ばれます。
厚生労働省の資料によると、お風呂や洗濯、トイレなど家庭内で1日に使用する水量を1人当たりに換算すると約230ℓ。スーパーなどで販売されている2ℓのペットボトル115本を1日で使っていることになります。

▽家庭内での1人当たりの1日使用水量

◆水道施設の現状
添田町の水道水は、野田地区、添田地区、庄地区に水を供給する添田浄水場と上中元寺地区、下中元寺地区、落合地区、英彦山地区にそれぞれ水を供給する4か所の簡易水道施設で作っています。
これらの施設は山地が多い添田町の特性上、町内に点在しており、またその大半は新設時から40年以上経過しています。さらに家庭に水を届ける水道管も老朽化が進んでいます。水道管の老朽化が進むと管の破損が起こりやすくなり、漏水や断水事故の発生リスクが高くなります。また、道路下にある更新されていない昔の水道管は地震に弱いものが多く、震度が小さな地震でも破裂の可能性があります。
今後は、浄水場や水道管などの水道施設の老朽化対策、耐震化対策を計画的に行っていかなければなりません。

◆水道事業の運営と収入
全国的な人口減に伴う使用水量の減少に比例して、水道事業の料金収入も減少しています。添田町水道事業でも例外ではなく、料金収入が年々減少しています。
水道事業は水道法第6条第2項の規定により市町村経営が原則と定められ、その経営は、安全な水を作る費用や水道施設の更新などの必要な経費を、原則、私たちが支払う水道料金で賄う「独立採算制」となっています。
そして水道のサービスは、受けるサービスの度合いに応じて公平に水道料金で経費を負担する「受益者負担」の仕組みになっていて、その水道料金は水道事業を運営する市町村ごとに異なります。
水道水を安心で安全にお届けするためには、施設の維持管理、更新などに多くの費用が必要です。将来にわたり皆さんに安心・安全な水を届け、水道事業を健全に経営維持していくためには、水道料金を見直していくことが必要です。現在の水道料金は近隣自治体と比較して、上中元寺、落合、英彦山の簡易水道料金は高額ですが、添田町上水道、下中元寺簡易水道の料金は低く抑えられています。
次回、広報そえだ12月号では「老朽化した水道施設の更新」についてお知らせします。

▽田川市郡および近隣の給水人口15,000人以下の町村との比較
口径13mm、月10立方メートル※使用した場合の月額水道料金(メーター使用料、消費税を含む)

口径13mm、月20立方メートル※使用した場合の月額水道料金(メーター使用料、消費税を含む)

※1立方メートルは1,000ℓ

▽町上水道料金の変遷
口径13mm、月10立方メートル使用(税別)

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