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令和6年度 添田町 施政方針(1)

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福岡県添田町

3月定例議会で寺西町長が発表した本年度の施政方針の中から、町の目指すべき方向性と重要施策を、総合計画に記載する「施策別のありたい姿」の項目に沿い、抜粋してお伝えします。

1月1日に発生しました令和6年能登半島地震により亡くなられた方々と御遺族に対し、深く哀悼の意を表しますとともに、被災された全ての方々に、心からお見舞いを申し上げます。多くの尊い人命や財産が失われ、被災された多くの方々が、未だに日常生活を取り戻すことができていない状況を目にするたび、町政を預かる者として、自然災害はもとより、さまざまな危機的事象から町民皆さんの生命と暮らしを守り抜くことの大切さを改めて痛感しているところです。
本町でも、昨年7月の豪雨災害に見舞われ尊い命が失われました。近年、予期せぬ災害が日本全国で発生しています。本町においても、住民の安全・安心を確保するために、日ごろからの地域のつながり、連携を強化するなど、必要な取り組みをこれまで以上に進めるとともに、引き続きさまざまな災害に対しての備えを怠ることのないよう、より一層の強化に努めてまいります。
令和5年度は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同様の5類感染症に移行されたことに伴い、コロナとの闘いは転換期を迎えましたが、今もインフルエンザとの同時流行がみられるなど、基本的な感染症対策の重要性に変わりはありません。平時からの備えを推進していくとともに、コロナ禍において得られた教訓を今後の取り組みに生かしてまいります。

■定住・愛着
―住みたい・住み続けたいまち―

▽定住・住宅対策
若者や子育て世帯の定住施策を強化するため、引き続き若者の住宅新築等に係る費用の一部支援を行います。また、空き家・空き地バンクによる情報提供、リノベーション支援などきめ細かな施策を行い、より一層の移住・定住へとつながるよう努めます。

▽歴史文化遺産継承
歴史的建造物や伝統的な祭り行事など、脈々と受け継がれてきた大切な歴史や文化を保存・継承し、それらを観光資源として活用するために、第2期歴史的風致維持向上計画の策定を行いました。これまで進めてきた中島家住宅や英彦山の環境整備など、第1期計画の事業成果をより高めていきます。

■稼ぐ・関係人口
―人が集まり賑わうまち―

▽農林業の振興
農業従事者の高齢化や後継者不足の解決に向け、援農や福祉分野と連携する農福連携の取り組みなどを検討し、支援を図るとともに、食育活動を通じて農業に興味を持ち、将来、農業関係に携わる子どもたちを増やす取り組みを行います。また本年度は、24年ぶりに本町で福岡県植樹祭が開催されます。森林を共有の財産として守り育て、健全な形で次の世代に引き継いでいくため、オークホール周辺や添田公園において広葉樹の植樹を行う予定です。

▽商工業の振興
地域経済の活性化と雇用の創出を図るため「創業等支援補助金」制度を継続し商工会などと連携して、起業を目指す方や既存事業者の経営革新等に対し、引き続き伴走型による支援を行ってまいります。

▽観光の振興
設備の故障等により休館としておりました「ひこさんホテル和」は令和6年秋の再稼働に向けて、空調設備やボイラーなどの施設改修事業を行います。また、歓遊舎ひこさんが開館25周年を迎え多くの皆さんに訪れていただくため、「花火大会」と「ふる里まつり」を融合し、歓遊舎一帯を会場として開催することを計画しています。

■支え合い・助け合い
―誰もが孤立せず健康に過ごせるまち―

▽健康づくり
母子保健事業では、添田町こども家庭センター「親子すこやかセンター」において、関係機関との連携を図り、妊娠期から子育て期にわたるまでの切れ目ない支援を行います。

▽高齢者支援
高齢者が住み慣れた場所で自分らしい生活を続けることができるように、地域で自身の介護予防に取り組んでいる「元気倶楽部」や「若返り教室」などでのフレイル予防の推進や、社会福祉協議会、民生委員などの見守り活動などと連携し、地域社会とのつながりを保ちながら住み慣れた地域で安心して暮らせるようサポートします。また、高齢者等の買物支援と併せて地域コミュニティの形成を目的とした移動販売事業は、全町的に確立・早期実施に向けて取り組みます。

▽個性・人権の尊重
基本的人権が尊重され、男女が対等に参画し、多様な個性を互いに認め合いながら、誰もが自分らしく安心して住み続けられることのできる地域社会の実現に向けて、人権教育や啓発活動を推進します。

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