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自治体の皆さまへ

雨から 土砂から 生命を守る 過去の災害から学び備える(1)

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福岡県添田町

大雨が降らない年はない。今年は昨年以上の雨が降るかもしれない。そう考えなければならないほど、毎年大雨が降る7月がやってきます。
梅雨入り前に過去の大雨を思い出し、今できる備えをしましょう。大雨の傾向を知る。非常持出品を用意する。警戒レベルなどの避難情報を知る。避難所の場所や避難経路を調べる。気象情報の入手先を調べる。
すべて助かるための「備え」です。もしものときに備えてよかったと思えるように、「備え」について考えましょう。

非常持出品:リュックなどに入れ、すぐに持ち出せる所に保管しましょう
・非常食・飲料水
・携帯ラジオ
・マスク
・懐中電灯
・乾電池
・ウェットティッシュ
・救急薬品
・雨具
・現金
・携帯電話
・モバイルバッテリー など

■7月に大雨が降るメカニズムを知る
昨年、7月7日から降り続いた大雨は、英彦山観測所で日降水量(0時〜24時)の観測史上最大となる365.1ミリを記録し、町内各地に甚大な被害をもたらしました。庄地区では土砂災害により尊い人命が失われ、また落合深倉地区では県道や町道が土砂崩れで通行止めとなり、28世帯63人が一時孤立するなどしました。どちらの災害も大雨に起因する土砂災害が原因。どんなに備えていても人の力では太刀打ちできない自然災害ですが、地震と違い大雨災害や土砂災害は事前の予測ができ、早期の避難で生命を守ることができます。
6月に入ると梅雨の期間が到来します。
添田町で観測史上最大級の大雨が降った平成29年九州北部豪雨、平成30年西日本豪雨、令和5年7月の大雨はいずれも、停滞している梅雨前線に大陸からや、太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の流れ込みが続き活発化したことが要因の一つとされています。前線の南側で湿った空気が集まるときに加え、梅雨前線と台風が同時に存在しているときも大雨が降りやすく非常に危険で、細心の注意が必要です。

■避難情報の発令と避難開始のタイミング
町では過去の災害を踏まえ、皆さんの生命を守るため早めに避難情報を発令します。
大原則は災害発生前に危険な場所から避難することです。近年の災害は予測を上回ることが多く、「昨年まで大丈夫だったから今年も大丈夫」はあてになりません。町が避難情報を発令する前でも、少しでも身の危険を感じたら直ちに避難を始めてください。避難のタイミングはお住まいの地域や家族構成によって異なりますが、家族に体の不自由な人や、自宅が土砂災害警戒区域に入っている人などは、気象庁が警戒レベル2相当の大雨や洪水の注意報を発表した時点で避難を考えるようにしてください。
町では状況により大雨警報や土砂災害警戒情報が気象庁などから発表されると、警戒レベル3以上の避難情報を発令します。土砂災害や洪水の危険のある地区にお住まいの人は、すぐに避難を開始してください。

■「難」を「避ける」ことができれば避難
避難にはさまざまな方法があります。危険が迫っているとき、その危険は洪水か土砂か、また、行動を起こすのは日中か深夜かなど、どうすれば「難」を「避ける」ことができ、生命を守ることができるかを判断しなければなりません。数ある避難の選択肢から最善の避難を選択するには、どのような避難方法があるのかを知る必要があります。

▽町が開設する避難所へ避難する
警戒レベル3高齢者等避難を発令したときなどは最初にオークホール、津野公民館、中元寺公民館、彦山駅防災施設の4つの避難所を開設します。

▽親族や知人の家、ホテルに避難する
安全な場所にある親族宅や知人宅に避難することも有効です。避難所では大勢の人と共同で過ごすことになるため、ストレスに感じる人は縁故避難を検討ください。また、費用がかかりますがホテルに避難する方法も有効です。

▽自宅に留まり屋内で安全を確保する
安全な場所にいるときには、そのままその場所に留まることも避難になります。ハザードマップを確認して、自宅の1階が浸水しそうであれば、2階に避難するという方法もありますし、土砂崩れの起きる可能性のある山際にある部屋から別の部屋に避難する、「屋内安全確保」という方法も有効です。
避難情報は、皆さんが避難の準備ができ、安全に避難できる明るい時間帯での発令を基本としていますが、予測できない突然の大雨などで危険が迫ったときには夜中や未明に発令します。そのとき、避難所に移動することが今いる場所に留まるよりも危険だと判断した場合はその場で留まり、安全が確認できてから、避難所に避難しましょう。

■移り変わる気象情報を収集し、災害に備える
災害に対しては正確な気象情報の収集がとても大切です。避難情報は防災ラジオや町公式LINEなどでお知らせします。テレビやインターネットからの気象情報と併せて活用し、自身や家族の安全を判断しましょう。防災ラジオやハザードマップは役場防災管財課(庁舎2階(14)番窓口)で配布しています。まだ持っていない人は、この機会に受け取りをお願いします。

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