令和6年5月18(土)19(日)日彦山川周辺
風薫る季節が到来。
福岡県5大祭りのひとつ
「風治八幡宮川渡り神幸祭」が始まる。
獅子が舞い、神輿(みこし)が動き、山笠(やま)が駆け、
彦山川が歓声と熱気に包まれる。
受け継がれること470年、
今も昔も変わらない、勇壮な祭りが田川にはある。
■神幸祭タイムスケジュール
○当番区 一番山笠 鉄砲町
鉄砲町地区 藤本 好明(ふじもとよしあき) 区長
コロナ禍による中止を経て、昨年から風治八幡宮川渡り神幸祭が再開。当番区を務めた下伊田とともに「次は我ら鉄砲町!」という熱い思いを胸に待ち続けてきました。歴史ある祭りを盛り上げ、全国に発信すること。そして、神輿(みこし)とともに粛々と神事を進め、事故の無い安全な祭りとなるよう支えることが、当番区の責務です。私たちだけではなく、風治八幡宮や白鳥神社、各地区、関係団体や行政など、たくさんの人々の力が集まって神輿や山笠(やま)が動く。そうした、陰になり日向になりの支えを少しでも感じながら、ぜひともこの勇壮盛大な祭りを楽しんでいただきたいと思います。
○心機一転! 仲間とともに 彦山川へ
鉄砲町地区青年団 吉川 圭一(よしかわけいいち) 団長
青年団長・指揮者を拝命して5年。まさかそのうちの3年間も「神幸祭がない年」があるとは想像もしていませんでした。同じように、誰もが心に穴があいたような感覚だったと思います。また、やっとコロナ禍の終わりが見え始めた昨年1月、神幸祭の再開を見届けることなく父が他界。親であり、神幸祭を受け継いできた大先輩である父に、再び神幸祭を見てほしかった、指揮者としての晴れ舞台を見守ってほしかった。そんな悔いが残る年となりました。それでも、3年のブランクを取り戻すように、仲間と一緒に一つひとつ思い出しながら祭りの準備を重ね、地区のみなさんの心意気で、父の遺影とともに山笠に乗ることができました。今年は心機一転して、当番区として再スタート。神輿に続く、すべての山笠の一番として先陣を預かる立場なので、その重責に身が引き締まる思いです。
鉄砲町地区青年団は血気盛んな若者ばかり。私は団長として、まとめ役・抑え役ではありますが、仲間の絆(きずな)や支えに助けられています。そのひとつが、青年団伝統の「夜警」です。神幸祭前夜から当日の朝まで山笠を守る大切な仕事で、最近では人手不足などで外注する地区も増えているそうですが、私たちは昔と変わらず青年団で実施。仲間と一緒に夜通しで警備しながら、結束を深めています。そんな仲間たちが担ぐ鉄砲町の山笠は、一番古く味のある風格が特徴。小ぶりな分、ほかの山笠に比べてより激しく・長く「がぶり」ができるので、その勢いと迫力ある姿は必見です。1年に1度の勇壮盛大な「風治八幡宮川渡り神幸祭」。もっと多くの人に、まだ見たことがない人に、ぜひ来てほしいと願っています。
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