◆福智山と鷹取山、そして遠賀川
直方のシンボル福智山。年間登山客が20万人を超えるといわれ、九州でも屈指の人気の山となっています。山頂は360度パノラマで景色を見渡すことができ、ふもとには福智山ダムもあり、登山やウォーキングに最適です。また、かつて鷹取城が築かれていた鷹取山からは市内を一望できます。今後は、山の自然を活かした取り組みについても検討しています。
福智山と並ぶ直方のシンボル遠賀川。広大な整備された河川敷が広がっており、河川敷公園として春の菜の花とチューリップ、桜、夏の花火大会や各種イベント、スポーツに活用される等と同時に、私達の憩いの場となっています。また、近年人気の高いオートキャンプ場やサイクリングロードもあり、市内外から多くの人が訪れています。今後も、遠賀川河川敷のさらなる活用を目指していきます。
◆保健福祉センター
保健福祉センターを中央公民館横の駐車場に建設します。令和7年度末の完成を目指し、現在、工事着手に向けた準備を進めています。センターでは、5つの機能を担います。
(1)健康づくりの機能(2)福祉の機能(3)保健・福祉・教育連携機能(4)福祉・災害ボランティア活動支援機能(災害ボランティアセンター等)(5)教育支援機能(適応指導教室)
具体的には健康診断や保健指導等の事業に加えて、健康教室の開催などを行う予定です。また、社会福祉協議会、直鞍地区障がい者基幹相談支援センターの入居を予定しています。市民の皆様の健康と福祉を支える拠点となる施設として整備を進めていきます。
◆直方・鞍手新産業団地の造成
市長就任後、鞍手町と福岡県と新たな産業団地造成の協議を進めてきた結果、産業団地造成が決まりました。造成場所は本市植木地区と鞍手町にまたがるエリアで、令和6年度から造成が始まる予定です。
この産業団地は、国策として進められているデータセンター等の誘致を目指しています。団地造成を契機に、今後のデジタル社会を見据えた産業や研究機能等の誘致に取り組みたいと考えています。このような新たな産業の集積は、本市のさらなる成長を後押しする力となり、将来にわたり発展していく上での重要な礎となります。
◆JR直方駅前街路灯のリニューアル
JR直方駅前から日の出橋の間における街路灯の老朽化が課題となる中、市民団体からの提案があり、市民の検討委員会での議論を経て、県事業により令和6年度から歩道と街路灯を整備することになりました。新しい街路灯は、調光調色が可能になることから駅前地区の夜の景観が美しくなると考えています。
◆未来につなぐ人への投資
こどもの無限の可能性を引き出し、才能を伸ばす環境づくりを推進します。公益財団法人直方文化青少年協会と協力し、日本トップクラスの音楽プロデューサーから学ぶ音楽創作事業や子どもアート大賞展を開催してきました。
また、令和3年から直方西小学校において九州大学、フィンランドのオウル大学と連携し、アントレプレナーシップ教育の導入に向けた研究を始めました。これは「失敗を恐れず、新たな価値やビジョンを創造できる力(起業家精神)を持った人材の育成」を目指す教育活動であり、全国的にも先駆的な取り組みです。同時に、益々グローバル化が進展していくこれからの時代を踏まえ、豊かな国際感覚の育成の観点から、海外学習の機会の創設についても検討していきます。文化芸術はもちろん、様々な学ぶ機会の提供を通じてこどもたちの未来を拓いていきます。
◆文化施設の改修
人口約5万5千人の本市に市立美術館があることは大変価値があると思っています。直方谷尾美術館は、平成12年3月に谷尾家から多くの作品と共に寄贈を受け今日に至っています。美術館は、企画展示や市民作品の展示のほか、市民団体が主催する演奏会が定期的に開催される等、アートを身近に鑑賞できる場所となっています。美術館をはじめ、石炭記念館、図書館、ユメニティのおがた等の施設改修を進めたいと考えています。
◆中心市街地の活性化
昨年、東蓮寺藩誕生400年を記念した様々な行事が行われ、江戸時代に現在の中心市街地が形作られたことを再認識しました。その後の石炭産業の隆盛の中で、中心市街地には、鉄道の敷設による交通結節点の機能、官公庁や銀行、病院等の公共公益施設など「まち」として大切な機能があります。この機能を散逸させることなく利便性の高い中心市街地として存在することが大切です。
まずは、中心市街地の魅力を高める取り組みを行うと同時に、都市機能の維持と強化を目指します。今まで、IT企業の誘致や多世代交流スペースの設置等を行っていますが、今後も人が集う仕掛けづくりを継続することが大切と考えています。
◆新幹線新駅の設置と筑豊電気鉄道の延伸
公共交通網の整備は、まちの魅力を高め発展していくために大切な事業です。植木地区は、北側を高速道路が走り、八幡ICと鞍手ICが両翼にあるという好環境にあります。植木地区の新幹線と在来線の結節点があることは他の自治体にはない本市の強みです。平成18年に実施した新駅設置の調査では駅の設置だけで200億円を超える試算となり推進を断念していますが、新駅は、本市が持つ地理的優位性を活用するためだけでなく、近隣自治体等を含め遠賀川流域の振興につながる施策と考えています。産業界や近隣自治体の協力を得ながら、どうすれば新駅の設置が可能なのか検討していきます。また、筑豊電気鉄道のJR直方駅までの延伸は、他の公共交通機関を生かすため、引き続き可能性を探りたいと思っています。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>