『小烏神社と味噌喰い地蔵尊』
●小烏神社
警固三丁目にある「小烏(こがらす)神社」は、良質なヒノキと伝統的技法を用いた神社建築が評価され、令和元年に国の登録有形文化財に登録されました。
ご祭神は建角身神(たけつぬみのかみ)(八咫烏(やたがらす))で、子育てや交通安全の神として地域住民に親しまれています。神社の名称と地名の「古小烏」はご祭神に由来するといわれています。
●味噌喰い地蔵尊
警固と桜坂の境にある小高い丘に「味噌喰い地蔵尊(警固三丁目)」があります。この地蔵尊は、享保の大飢饉で餓死した人たちを供養するために建てられました。
享保17(1732)年は悪天候による作物の成育不良や、害虫の影響で凶作に見舞われました。飢えに苦しむ人々を救うため、荒戸に粥場(かゆば)が設けられると、この場所が通り道として使われるようになりました。しかし、途中で力尽き、粥場までたどり着けない人も多かったそうです。そこで「食べる物が欲しい」と思いながら息絶えたであろう人々の心情を思い、握り飯やみそを供えて供養したと伝えられています。
その後、地蔵尊の口元にみそを塗り付ける風習が生まれ、味噌喰い地蔵尊と呼ばれるようになったそうです。
問い合わせ:区企画振興課
【電話】092-718-1013【FAX】092-714-2141
<この記事についてアンケートにご協力ください。>