区は「地域と大学が共生するまち」を目指し、区内にある大学と連携してさまざまな事業を行っています。
中村学園大学・同短期大学部との共働の取り組みを紹介します。
●手洗いの大切さを伝えるために
区は、保育園や幼稚園を訪問して、食中毒などの感染予防の基本である手洗いの大切さを伝える劇を実施していました。新型コロナウイルスの影響で直接訪問することができなくなったため、手洗いの大切さを継続して学んでもらおうと、紙芝居を制作しました。
制作に携わったのは、同大学のサークル・児童文化部の学生です。同部は保育士等を目指す学生が集まり、日頃から子ども向けパネル人形劇の公演などを行っています。
●子どもに楽しく学んでもらいたい
学生たちは授業や実際に子どもと触れ合う中で学んだことをシナリオ作りに生かしました。温かみのあるイラストは全て学生が手掛け、区シンボルキャラクターの「ニッコりん」と「ワルもん」も登場しています。
保育現場の意見も取り入れながら改良を重ね、9月に手洗い啓発紙芝居「たたかえ!あわぶくばぶるんこうせん」が完成しました。区内の保育園等に配布しています。
4年生の中尾美月さんは「興味を持ってもらえるよう何度も話し合いました。紙芝居に合わせて手を洗うしぐさをする子どもたちを見た時はとてもうれしかったです」と振り返ります。
また、学生が声の大きさやトーン、抑揚を工夫して音声を付けたデジタル版も制作しました。
区衛生課の久保田晶子係長は「学生ならではの視点で、親しみのある紙芝居ができました。区ホームページに掲載しているので家庭でも気軽に手洗いを学んでもらいたいです」と話しています。
紙芝居は、区ホームページ(「城南区 手洗い啓発紙芝居」で検索)で公開しています。
問い合わせ:区衛生課
【電話】092-831-4219【FAX】092-843-2662
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