毎年、春から夏にかけてミツバチの群れ「分蜂」が多く見られます。区は、養蜂団体と連携し、市民から駆除等の相談があった際にミツバチを捕獲する「ミツバチ活用マッチング事業」を、昨年4月から行っています。
ミツバチを捕獲することで、家屋などに巣を作られないよう予防することができます。
これまでに25件の相談があり、1月末時点で11件の捕獲に成功しました。捕獲したミツバチは、蜂蜜の生産や、環境問題を学ぶ教育活動などに活用するため、市内の養蜂場で飼育されています。
◆NPO法人博多ミツバチプロジェクト吉田倫子理事長に話を聞きました
▽ミツバチの分蜂とは
分蜂とは、新しい女王蜂の誕生により、約半数のミツバチが巣から分かれ、新しい巣を作るために移動することです。移動中、一時的に樹木等に集まることがありますが、数時間から数日で飛び立ちます。
ミツバチはおとなしいので、むやみに近づいたり、殺虫剤をかけるなど刺激したりしなければ、刺されることはほとんどありません。
▽活用方法について
半年ほど飼育すると、巣箱から蜂蜜を採ることができます。日本ミツバチが作る蜂蜜は百花蜜(ひゃっかみつ)と呼ばれ、さまざまな花の蜜が混ざった、その地域ならではの味になります。
近年、日本ミツバチは生息数が減少しています。ミツバチは植物の受粉を助ける役割を担っているため、駆除せずに養蜂することで環境保全にもつながります。
区内のミツバチの群れに関する相談は、区生活環境課へ。詳細は、区ホームページ(「城南区 ミツバチ活用マッチング事業」で検索)で確認できます。
問い合わせ:区生活環境課
【電話】092-833-4087【FAX】092-822-4095
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