5月28日に福岡大学で、別府校区の人権尊重推進協議会による特別講義「かるたで地域づくり」が行われ、地域の活性化などを学ぶ学生10人が受講しました。
●地域の思いが詰まった「別府かるた」
「別府かるた」は、同協議会が地域住民と協力し、5年の歳月をかけて制作したかるたで、別府のまちの歴史に関することや、人権への思いが書かれています。
講義では、「地域の歴史を知ることで、まちを大切にしてほしい」「住民に人権を尊重する気持ちを持ってもらいたい」など、同協議会がかるたの制作に至った思いが伝えられました。
また、地域の歴史スポットを巡るイベントを開催して、参加者の感想を読み札にするなど、多くの住民が関わってかるたを作ったことも紹介されました。
現在は、かるたを活用したウオークラリーやかるた大会などを開催するほか、読み札を歌にした「別府音頭」の制作が進んでいます。
●歩いて学ぶ別府のまちの歴史
6月4日には、学生が地域に出向き、昨年行われたウオークラリー「盗まれた別府カルタを取り戻せ」を体験しました。
学生は、歴史スポットに設置されたかるた絵札の看板を探し歩き、同協議会からその場所の歴史や魅力を教わりました。
受講を終えた学生は、「かるたが地域の魅力に気付くきっかけになっていると感じました」「地域を大切にする思いを学び、自分も地元のために何か貢献したいと思いました」と話しました。
同協議会の吉良文江会長は、「まちづくりに取り組むには、いろいろな人が関わって、意見を認め合うことが大切だと思います。この講義を通して、学生が地域づくりへの関心を高めてくれれば」と期待していました。
問い合わせ:区企画振興課
【電話】092-833-4053【FAX】092-844-1204
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