市内を南北に走る警固断層は、いつ大きな地震を引き起こしてもおかしくないといわれています。地震から身を守るための備えをしましょう。
■区内で想定される被害
警固断層の南東部を震源とする地震が発生した場合、最大震度6強の揺れが起こると想定されています。
震度6強の揺れでは、人は立っていられなくなります。固定していない家具は倒れたり、木造の古い建物は倒壊したりする恐れがあります。
また、地割れや、がけ崩れが発生し、停電や断水、電話等の通信障害が起こる可能性があります。
■身を守るための備え
地震によるけがの原因の多くは、家具類の転倒や落下です。家具の下敷きになったり、家具の中の物が散乱したりすると、逃げ遅れやけがなどにつながります。
・大きな家具は固定する
・寝室に倒れそうな家具を置かない
・避難経路になる廊下や玄関に家具、花瓶などを置かない
・窓や食器棚などに飛散防止フィルムを貼る などの対策が有効です。
また、インフラの停止に備え、備蓄もしておきましょう。
▽阪神・淡路大震災で被災経験のある堤地区防災防犯部長の神野智佳子さんに当時の話を聞きました。
明け方の暗い時間帯に地震が起きたので、家中に散乱した落下物の中を一歩踏み出すのにも不安がありました。その経験から、懐中電灯、けが防止のための手袋やスリッパ、助けを求めるためのホイッスルなどをひとまとめにして、ひもでベッドに固定しています。
一番困ったのは、断水が続き、トイレの水が流せなかったことです。携帯用トイレは備えておいた方がいいと思います。
救出された人の約9割が家族や近隣住民に助け出されたので、堤地区の防災訓練では、災害時に互いの無事を確かめ合う安否確認訓練を実施しています。地域の防災訓練などには積極的に参加し、地域とのつながりを築いておきましょう。
◆地震の揺れを感じたら
○発生時
・慌てて外に飛び出さない
・家具や窓ガラスから離れる
・机の下などに入る
・クッションや雑誌などで頭を守る
○発生直後(1~3分)
・台所やストーブなどの火を消す
・ドアや窓を開けて逃げ道を確保する
・足を保護するため、スリッパや靴下を履く
○発生後(3~10分)
・ラジオなどで正しい情報を確認する
・避難する時は、ブレーカーを落としガスの元栓を閉める
・近隣の人と声をかけ合う
大きな揺れは1分程度で収まります。慌てず、まずは身の安全を確保しましょう。
また、自宅や勤務先等の近くにある避難所をあらかじめ確認しておきましょう。
詳細は、市ホームページ(「福岡市 地震発生時の行動」で検索)でご確認を。
問い合わせ:区総務課
【電話】092-833-4055【FAX】092-822-2142
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