友泉亭公園は、1754年に黒田家6代藩主の継高公が設けた別荘「友泉亭」を、市が池泉回遊式日本庭園として整備した歴史公園で、1981年に開園しました。
●友泉亭とその移り変わり
当時の敷地は現在の約10倍の面積があり、中央区鳥飼から城南区東油山までの広さがありました。黒田藩の人々が狩りや公務の合間にくつろぐ場所として利用し、明治以降は役場や小学校などにも活用されていました。
現存する建物は炭鉱王と呼ばれた貝島家が昭和初期に建てたもので、武家文化を背景とする書院造の貴重な建築物です。
●江戸時代から残る園内の見どころ
▽鎮守杜鳥居跡
園内を進むと右手に鳥居の支柱があります。当時八幡宮があった頃の名残で、元号が刻まれています。
▽ウスギモクセイ
樹齢300年の大木で、大広間から正面に見える同園のシンボルツリーです。毎年10月頃に薄黄色の花が咲くと園内がやさしい香りに包まれます。
他にも、石で造られた灯籠や橋などが、当時の姿を残しています。
入園料や休館日などの詳細はホームページ(「友泉亭公園」で検索)で確認を。
問い合わせ:友泉亭公園
【電話】092-711-0415
開館時間:午前9時~午後5時
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