■インターネットのリスクからこどもの人権を守るために
芦屋町人権・同和教育研究協議会
現在、インターネットやスマートフォンが生活の中で欠かせないものとなっています。このことは大人に限ったことではなく、幼いころから身近に接しているこどもたちの方が、より大きな影響を受けていると考えられます。もちろんICT(情報通信技術)は、こどもたちがこれからの社会を生きていくうえでなくてはならないものであり、ICTを活用する能力を高めることは、芦屋町でも学習の中の核として取り組んでいるところです。
一方で、個人情報流出のきっかけとなったり、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でのいじめにつながったりするなど、こどもたちの人権侵害やトラブルの種になることも大きな社会問題となっています。
こどもたちの画像や住所・名前などの個人情報は、一度インターネットに流出すると拡散され、削除することが極めて困難であり、被害を受けたこどもにとって重大な人権侵害となります。さらに、SNSでのやりとりから家出や自殺、または犯罪に巻き込まれるなどの問題も数多く発生しています。
インターネットは大変便利なものですが、大人たちの知らない間に世界中とつながってしまう危険性もはらんでいるのです。こどもたちがいじめや犯罪、個人情報の流出などの人権被害に遭わないように、家庭で使用時間や用途などのルールを決めフィルタリングサービス(青少年を違法・有害情報との接触から守るサービス)などの利用も検討してみてはいかがでしょうか。また、さまざまな情報が飛び交うインターネットの中で、「何が正しい情報なのか」を見極められる判断力を育成することも大切です。スマートフォンやタブレットを与えっぱなしにせず、こどもたちがインターネットの世界の中で、誰とどんなやりとりをしているのか、定期的に大人が一緒に見るなどして、こどもと一緒に考えていきましょう。
問合せ:社会教育係
【電話】223-3546
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