■農業の課題
日本の農業全体で「高齢化」や「担い手不足」、「耕作放棄地の増加」などの問題があります。芦屋町でも個人の農業者が減少しているので、一人一人がより効率的に安定して農業を行えるような対策が必要です。農業者としては、自動走行農機を活用して農作業を省力化するなどの対策があります。
町としては、農地の分散を解消し、農作業を連続的に支障なく行えるようにして、農業者ごとの利用する農地面積を拡大できるように進めていく予定です。そこで今回、山鹿地区で家族と12ヘクタールほどの広大な土地を耕作している重岡 裕馬(しげおか ゆうま)さんに話を聞きました。
・重岡 裕馬さん(山鹿)
山鹿地区で、農家を営んでいる父の政まさのり徳さんの後継者として、米やキャベツ、ネギなどの野菜を作っています。
※芦屋町全体で77ヘクタール、農業者は約60人だから、重岡さんの土地すっごく広いっちゃ!
◇重岡 裕馬さんインタビュー
Q.農家の1日のスケジュール
朝6時30分ごろから野菜をJA直売所やルミエールなどに出荷し、その後帰ってから畑に戻って作業します。苗づくりや土づくり、畑への植え付け、散水、剪(せん)定、収穫などさまざまな作業があります。翌日に出荷するための野菜の袋詰めなどは、家族で手分けして行っています。
Q.農業で大変なこと・乗り越えた経験
ごみがたくさん出るので処理にお金がかかることと、周辺住民に配慮が要ることです。青年部の仲間たちや、近くの農家さんと情報交換して、日々検討しながら頑張っています。
(補足)耕作地の周りで発生しやすい問題
・道に泥が落ちていて汚れる・カエルや虫やビニールハウスの空調音などによる夜の騒音・作物の成長のため夜も明かりがついている・肥料などがにおう・路肩に作業中のトラックが停まっていて迂回が必要など、さまざまな問題があります。
Q.今後の意気込み
今耕作している作物を確実に提供できるように、これからも努力していきたいです。芦屋町で収穫した新鮮な野菜を、多くの人に食べてほしいです。
■就農への流れ
農業をやってみたいけれど、実際やるときはどうなるっちゃ?
◇ステップ1 就農相談 窓口や電話での相談
希望…あなたの耕作してみたい作物や農業はどのようなものですか。
農地…希望する地域に耕作できる農地はありますか。
機械・施設…作業するために必要な機械・施設はありますか。
技術…農業技術はどのように習得していく予定ですか。
◇ステップ2 就農準備 技術の習得や作業前の準備
資金…農地や施設、機械など農業を始めるには多額の資金が必要になります。農業で生活が軌道に乗るまでに数年かかることや収入の不安定な期間が続く可能性もあります。その間の生活費をどのように確保するか考慮する必要があります。
計画…どの品目を耕作するか、どこで就農するか、どのくらいの規模を想定するか、栽培方法はどうするか、販売・所得の目標をどうするかなど、経営目標を明確にします。
機械…トラクターやコンバインなど必要な機械の準備をします。
研修…学校や県の研修、先進農家などで技術を習得します。
農地…農地の貸借や農地の購入の手続きを行います。
◇ステップ3 就農 農地で作業開始
わからないことは相談するっちゃ!
問合せ:農林水産係
【電話】223-3544
■担い手たちのYouTubeチャンネル
・JA北九遠賀・中間支部青年部YouTubeチャンネル(@ja4618)
※本紙掲載の二次元コードからご確認ください。
令和3年度からJA北九遠賀・中間支部青年部でYouTubeチャンネルを開設して、農業の周知・イメージアップに取り組んでいます。
芦屋町の担い手だけでなく、遠賀郡の担い手紹介や、農家の活動の動画配信を行っています。
普段は当たり前のように食べている米や野菜も、農家の皆さんが時間をかけて育ててくれているものだということに気付かされます。普段見ることのない農家の営みを知ることができる動画となっていますので、見てみてください。
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