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自治体の皆さまへ

差別をなくすために 第468号

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福岡県芦屋町

■高齢者に関する問題
日本では、高齢化の進行により、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる令和7年には、後期高齢者が2000万人を突破すると言われています。芦屋町でも、同年に、後期高齢者が2400人を超え、総人口に占める後期高齢化率は19%を超えると予測されています。また、後期高齢者の増加に伴い、要介護者や認知症の人も増加することが予想されています。
高齢者の皆さんにとって、自分の人生を自分で決め、周囲からその意思を尊重される、尊厳ある人生を過ごすことは、介護の必要の有無に関わらず誰もが望むことです。
しかし、現実には、家族や親族などが高齢者の人権を侵害する「高齢者虐待」が問題となっています。
令和4年度「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づく対応状況などに関する調査結果によると、介護老人福祉施設、居宅サービス事業などの業務に従事する者などによる虐待件数は、856件で前年度より15.8%増加しています。また、高齢者の世話をしている養護者(家族、親族、同居人)による虐待件数は、1万6669件で前年度より1.5%増加しています。
虐待には、高齢者に対し殴る、蹴る、やけどを負わせる、無理やり口に食事を入れるなどの「身体的虐待」、介護・世話の放棄・放任などの「ネグレクト」、暴言、ののしる、悪口を言うなどの「心理的虐待」、わいせつな行為をすること、またはさせること、排泄せつの失敗に対し、懲罰的に衣類を着用させずに放置するなどの「性的虐待」、生活費を渡さない、自宅や車を勝手に売却する、年金や貯金を高齢者の意に反して使用するなどの「経済的虐待」があります。
虐待の要因はさまざまですが、養護者の負担やストレスが虐待の大きな要因となるため、適切な介護サービスの利用や相談などにより、負担軽減を図るなどの工夫が必要です。
また、地域の人々には、高齢者虐待を受けたと思われる高齢者を発見した場合は、町への通報が求められます。
高齢者一人一人の生き方が尊重され、誰もが安心して生活できる社会を築いていきましょう。
芦屋町人権・同和教育研究協議会

問合せ:社会教育係
【電話】223-3546

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