「8月に田植え?」
と思った方もいるのではないでしょうか。
これは子どもたちに非日常の体験と、食への関心を深めてもらうため、毎年地域の方が企画している餅米の田植えです。
田んぼに吹く風、泥の感触、不安ながらも自然を五感で感じる子どもたちの表情は真剣そのもの。夢中でシャッターを切りました。
一方で、周りの環境によって子どもが得られる体験に格差が生じる、いわゆる「体験格差」という言葉をご存知でしょうか。
“学校外での体験によって学習意欲や課題解決能力が左右される”といった指摘もあり、テレビでも取り上げられ、社会問題として注目されるようになりました。しかし、新しい言葉であるため具体的な定義があるわけではなく、「旅行や習い事、休日に友達と遊ぶなど、学校の外で行われる体験機会の格差」といった意味で使用される言葉だそうです。
主な要因は、お金に余裕がないなどの経済的な理由、都会と地方、住んでいる場所などの地域的な理由、そして「連鎖」だと言われています。体験機会に恵まれなかった大人は、そもそも体験活動を重要なものと理解していない場合があります。その大人が家庭を持った際“学校外の体験活動は重要ではない”と考えてしまい、その子どもにも格差が連鎖してしまうのです。
体験機会に恵まれなかった子どもは、物事に興味関心を持ったり、体験を通じて感動したりする機会が減ることで、結果的に人生における選択肢が知らない間に狭まっていくおそれを秘めています。
「イベント情報を優先的に多く載せてほしい」
これは毎月のアンケートで必ずといっていいほどいただく意見です。
私たち大人、広報が社会問題への取り組みとしてできること。それは「体験機会の情報を提供すること」です。いただいた意見は、イベントなどを担当する部署に届けられます。
子どもも大人も、広報紙を開けば「今日はこれがある!」といった包括的な役割を果たし、愛される存在になることができれば…と、今日も編集作業を行っています。
今月も少しですが「無料イベント」を掲載しています。ぜひ、チェックしてみてください。
それでは、YUKUHASHI LIFE 8月号、始まります!
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