令和6年度に文部科学省が実施した「全国学力・学習状況調査」の結果から那珂川市の小・中学生の状況について、お知らせいたします。
(調査結果は、教育活動の成果の一部であり、すべての成果を表すものではありません。)
◆全国学力・学習状況調査の状況(全国・県との比較・経年変化)
◇「全国の平均正答数を100とした数値の全国・県との比較」
→小・中学校ともにすべての教科区分で全国平均、県平均を上回っています。
・小学6年生
・中学3年生
◇「全国の平均正答数を100とした数値の経年変化」
→小・中学校ともに、すべての教科区分で全国平均を上回っています。
・小学6年生
・中学3年生
◆教育委員会、学校の学力向上に向けた取り組み
◇教育委員会では
・那珂川市学力向上検証部会を設置し、市全体の学力分析をもとに、すべての児童生徒の学力向上に向けた効果的な取り組みや授業改善の在り方の検討を行い、市内の小中学校と共有しています。
・ICT機器を最大限に活かしながら、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図り、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善につなげていきます。
◇学校では
・各学校ごとに児童生徒の学習の状況を分析し、それをもとに「学力向上プラン」を作成して取り組みを進めています。
・子どもたちの学力向上に向けた授業改善や、効果的な指導を行うために学校ごとに研修を実施しています。
・学習における一人一台端末の効果的な活用について、各学校でさまざまな取り組みを進めています。
◆子どもたちの生活・意識
◇「将来の夢や目標を持っている」と回答した児童生徒の割合
小学校、中学校ともに、福岡県、全国と比べて、向上心がある児童生徒の割合が高くなっています。
◇「いじめはどんな理由があってもいけない」と回答した児童生徒の割合
小学校、中学校ともにいじめに対する意識は、福岡県、全国と比べて高くなっています。
◇「自分には、よいところがある」と回答した児童生徒の割合
小学校では、全国と同程度の割合になっています。中学校では、福岡県、全国と比べて高い傾向にあります。
◇「分からないことや詳しく知りたいことがあったときに、自分で学び方を考え、工夫できている」と回答した児童生徒の割合
自己の学びを調整しようとする児童生徒の割合が、小学校では、全国よりやや高く、中学校では、全国と同程度になっています。
◆非認知能力について
学びを調整する力、目標をもって粘り強く挑む力、自己有用感や自己効力感、向社会性が、児童生徒の学力に関係があることが分かっています。例えば、「自分にはよいところがある」「課題の解決に向けて自分から取り組んでいる」と回答した児童生徒ほど、平均正答率が高くなる傾向にあります。
これらは、非認知能力ともいわれ、将来の変化を予測することが難しい今の時代に、柔軟な思考や臨機応変な対応をするためにも、重要な役割を果たしていきます。
本市では、学力向上にも取り組んでいますが、児童生徒がこれからを生きていく上で必要な非認知能力の育成にも努めて参ります。
12月号は、新・学校探訪安徳南小学校です。
お楽しみに!
問い合わせ:那珂川市教育委員会 教育部 教育指導室
【電話】953-2211(内線264・267)
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