◇子育て支援の推進
国のこども大綱との整合を図りながら、子ども・子育て支援事業計画や子どもの貧困対策推進計画等を包含した「飯塚市こども計画」を策定し、子どもに関する施策の方針を打ち出すとともに、複雑な課題を抱える家庭をはじめ、すべての子育て世代が安心して出産・子育てができるよう、切れ目のない支援の充実を図ります。
◇安心して産み育てやすい環境づくり
経済的支援として所得制限や第1子の年齢制限を設けず、市内に在住する0歳児から2歳児までの第2子以降の保育料無償化を実施し、多子世帯の負担軽減に努めます。
放課後児童クラブについては、集団活動や教育的プログラムを実施するとともに、学校や放課後子ども教室事業との連携を図り、「生きる力」の育成に取り組みます。
また、放課後の子どもたちの安全・安心な居場所の確保に努め、子育て家庭の支援と子どもたちの健全な育成に取り組みます。
◇障がい者福祉
「第4期飯塚市障がい者計画」に基づき、障がい者に関する正しい理解の促進や障がい者の自立と社会参加の促進に取り組みます。
また、支援を必要とする人が適切な障がい福祉サービスを利用できるよう周知や相談支援体制の充実に努めます。
◇地域福祉の推進
市民がそれぞれの役割を持ち、支え合いながら地域をともにつくる「地域共生社会」の実現を目指すとともに、複雑化・複合化した問題を包括的に支援する「重層的支援体制整備事業」の実施に向けた準備を進めます。
◇安心して暮らせる地域づくり
生活に困窮した方々への対応については、物価高騰をはじめとする様々な要因により暮らしに困難を抱えている方々が安心して生活できるよう、生活保護制度の適切な運用と生活困窮者自立支援制度による包括的な支援を効果的に活用し、経済的・社会的自立を支援します。
■地域経済
◇農林業の振興
農業従事者の高齢化や後継者・担い手の減少により、地域の農地が適切に利用されなくなることが懸念される中、目指すべき将来の農地利用の姿を明確化し、農地の効率的かつ総合的な利用を図るため、「地域計画」の策定に取り組みます。
また、持続可能な農業経営を図るため、農地や農作物に深刻な被害を与える有害鳥獣の駆除等の対策に取り組みます。
森林整備については、森林の持つ多面的機能を発揮させるため、森林環境譲与税や県の荒廃森林整備事業を活用し、荒廃森林や放置竹林の整備を推進します。
◇地場産業の振興・創業促進と産業の創出
産学官の連携の仕組みを再構築し、地域経済の活性化や市民生活のさらなる向上に資する社会課題・地域課題の解決に取り組むとともに、地元企業や地域における大学生の活躍の場を創出し、新たな学園都市の形成を図ります。
また、深刻化する労働力不足に直面する中、関係機関との連携のもと、外国人材を必要とする企業の支援に努めるとともに、海外への進出に向けた事業展開を支援することにより地域経済の活性化を図ります。
企業誘致については、積極的な誘致活動を継続的に展開するための基盤づくりとして、企業立地用地の整備や確保に取り組むとともに、活発化する北部九州地域での設備投資を好機と捉え、国や県との連携のもと総合的な企業立地に係る支援策を取りまとめ、企業の進出と雇用の促進を図ります。
◇公営競技事業
ミッドナイトオートレースの拡充やオールスター・オートレースなどのグレードレースの開催により売上拡大を図るとともに、メインスタンドの建替えによる、よりよい施設環境の整備を推進し、新たなファンの獲得に努めます。
◇商業の振興
市民の購買意欲促進を図るため消費喚起対策を推進し、市内事業者の支援に取り組みます。
また、人々の移動パターンを分析するため人流データを活用し、主要な商業施設や観光施設における訪問者の動向分析を行い、効果的な経済施策に取り組むことにより地域経済の活性化に努めます。
さらに、「商都いいづか」の復活を目指し、商店街やイオン穂波店、ゆめタウン飯塚及びカホテラスの大型商業施設間で周遊商業エリアを創出し、回遊性と滞留時間の向上を図り、地域経済の好循環を推進します。
特産品の振興については、優れた地域資源及び製品を「いいづかブランド」として認定・PRし、販路拡大に努めるとともに、「日の丸」を初めて染めたとされる筑前茜染を活用した製品の開発と歴史・文化の啓発に取り組みます。
また、好調を維持するふるさと納税を通して地域経済の活性化を図るとともに、これまで培ってきた情報発信力を活用し、本市の魅力を全国にPRすることで、移住定住の促進に繋げます。
◇観光の振興
福岡・大分デスティネーションキャンペーンが、令和6年4月から6月にかけて25年ぶりに福岡県で開催されることから、キャンペーン期間中に本市への誘客を図るため、旧伊藤伝右衛門邸での特別企画展をはじめとしたイベントについて、あらゆる機会を捉えPR活動を行います。
また、キャンペーン終了後においても、引き続きSNSや観光ポータルサイト、観光パンフレット等様々なプロモーションツールを活用し、効果的な情報発信による誘客に努めます。
◇就労支援の充実と労働環境の整備
若者就職支援センター筑豊ブランチをはじめとした国・県の就労支援機関と連携を図り、職場環境や就業等に関する相談窓口を設置することにより、労働者や求職者の就業意欲の向上に努めます。
また、小学校、中学校、高等学校及び大学との連携による一貫した人材育成を未来への投資と位置づけ、デジタル化、グローバル化及び地域への愛着を育むローカル化の視点で積極的に推進するとともに、労働力の不足を重要課題と位置づけ、事業所の魅力向上と求職者のスキル向上、就業者のリスキリング(技術習得)に取り組み、人材の定着を図ります。
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