台風は、他の災害と比べると、事前に予測や準備ができます。しかし、台風が接近してからの準備では間に合わないことも。今からできる準備をしっかり整え、危険から身を守りましょう!
■台風を知ろう
熱帯の海上で発生する「熱帯低気圧」のうち、北西大平洋や南シナ海に存在し、低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s以上となったものを「台風」と呼びます。
発生・接近・上陸ともに、毎年7月から10月にかけて最も多くなります。
▽台風情報の見方
台風情報は、その「大きさ」と「強さ」を組み合わせて表現されます。
「台風の大きさ」は、強風域(※)の大きさにより、「台風の強さ」は、その最大風速により下の表のように決めています。
※10分間平均風速で15m/s以上の風が吹いている、または吹く可能性がある範囲
▽台風の大きさ
▽台風の強さ
台風は数百kmの水平スケールをもつ大きな自然現象であり、中心付近でのみ災害が起こるわけではありません。台風から離れたところでも大雨による災害が発生する可能性があります。
※詳しくは本紙をご覧ください。
■いつから準備?事前の心構え
冒頭にある通り、台風は比較的事前に備えやすい災害です。いざ接近したときに準備不足とならないよう、備蓄品の確認、行動計画(マイ・タイムライン)の作成、避難情報の確認など、これまでお知らせしてきた内容をよく確認しましょう。
・台風が接近してからの外での作業や用水路、川等の見回りは危険です。絶対にやめましょう。
・テレビやインターネットなどでは、台風の12時間先、24時間先、また数日先の情報が随時更新されています。
避難行動を取る場合は、最新の情報を確認し、慌てずに行動しましょう。
▽家の周囲の安全対策も忘れずに
※詳しくは本紙をご覧ください。
■土砂災害警戒区域の新たな箇所指定調査が行われます
福岡県は、土砂災害の恐れのある箇所を新たに抽出し、土砂災害警戒区域等の新たな箇所指定調査に着手しています。飯塚市でも今年度より調査が実施され、順次、区域が指定されます。
詳しい調査箇所については、県ホームページの「土砂災害警戒区域等マップ」をご確認ください。
【HP】福岡県 土砂災害警戒区域等マップ 検索
▽土砂災害警戒区域ってなに?
土砂災害(土石流、がけ崩れ、地すべり)が発生した場合に、住民等の生命、身体に危害が生じるおそれがあると認められる区域のことです。
この区域では特に、警戒避難体制を整備しています。
▽新たな調査箇所に住んでいるけど、どうしたらいい?
新たな調査個所でも土砂災害発生のおそれがあります。
防災気象情報の入手先や避難所等を日頃から確認し、大雨等で土砂災害の危険が高まった際はスムーズに避難ができるよう備えてください。
▽どうして新たな区域指定の調査を行うの?
既存の土砂災害警戒区域以外でも、全国的に災害が発生している状況を踏まえ、国は令和2年8月に「土砂災害防止対策基本指針」を変更しました。これを受け県は、より高精度な地形情報を用いて新たな調査箇所を指定し、この度現地調査が開始される運びとなりました。土地の立ち入りを必要とする際は、住民の方に事前にお知らせを行いますので、ご協力をお願いいたします。
お問合せ先:福岡県 県土整備部 砂防課 土砂災害対策係
【電話】092-643-3678
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