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自治体の皆さまへ

私らしく生きる(1)

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福島県いわき市

■いわきの保健と福祉
私たちの生活の最も身近にある「保健」と「福祉」。
身近すぎて多岐に渡ることから、自分にどのように関係しているのか分からないという方もいるでしょう。
「保健」とは、健康であり続けること。「福祉」とは、幸せであることを意味します。
世の中には、高齢のために一人での日常生活に支障をきたしている方、環境の変化やストレス等により心身に障がいを抱えている方、家族や地域コミュニティーと接触が無く孤立している方など、さまざまな境遇の方がいます。
こうした方々が「私らしく生きる」ためには、支えられる側だけでなく、支える側も「私らしく生きる」ことが求められます。
そのためにも、お互いを尊重し合いながら強い絆を築ける社会にする、それこそが保健福祉のあるべき姿と考えられます。
本市の高齢化率は32%を超え、3人に1人が高齢者、健康寿命は男女とも国県を下回っています。こうした状況を少しでも改善させるため、一体的な支援体制を構築し、地域共生社会と健康長寿の実現を目指しているところです。
保健福祉には、高齢者福祉、介護、障がい者福祉、地域包括ケア、健康づくり、母子保健など多様な分野がありますが、実際にその当事者にならないと身近に感じることはできないものです。
自分や大切な人が、介護が必要となったとき、病気になったとき、障がいを持ったときなど、いつ誰がその当事者となるか分かりません。
健康と幸せという、私たちに欠かせない生きる喜び。どんな境遇においてもその喜びを生涯にわたって、支え合える人々のつながりとその絆をつむぐために私たちにできること、一緒に考えてみませんか。

◇高齢者の幸せのためにも
いわき市長
内田 広之

誰もが、いわきで一生、幸せに暮らせるために、若い世代から高齢者まで全世代の支援がとても大切です。
昨年、市の若手職員が、市内の介護施設の皆さんと一緒に、研究会を立ち上げてくれました。その中で、介護職の魅力は残業が少ないことや、高齢者からの感謝の言葉が何にも代えがたいこと。また、介護ロボットや情報技術の進化で働き方改革が期待できることなど、たくさんの意見をもらいました。
本市の地元高校とも連携し、保健福祉のやりがいを伝えながら、担い手を増やしたいです。また、賃金改善も進みますが、さらに進めていかなくてはなりません。
若い世代から高齢者まで全ての世代の幸せのためにも、保健福祉を担う「人づくり」を、しっかり進めます。

■私らしく、あるために
折原 敬子さん
私のできることを私のできる範囲で私らしく活動させてもらっています。
一生懸命活動した結果がお客さんからの感謝の声として返ってきたときは、とてもうれしくやりがいとなっています。また、スタッフの方々との日々のやりとりもいい刺激となっており、毎日楽しく過ごしています。

◇デイサービス福老(ふくろう)BLGいわき
にぎらないおにぎりカフェふくろう(内郷御廐町)

認知症になっても自分のやりたいこと、できることを生かして社会参加できる方法があるのではないかとの発想から〝にぎらないおにぎり「おにぎらず」〞を提供するカフェは生まれました。デイサービスにカフェを併設し、希望する利用者は有償ボランティアとして働くことができる仕組みです。
「お客さんからの『頑張ってください』という応援の声や〝認知症の人〞でなく一人のスタッフとして接してくれる姿勢がありがたい」と利用者の方は嬉しそうに話してくれました。
ふくろうでは、認知症だから何でもやってあげるのではなく、ご本人とスタッフが同等の関係の中で、一緒に楽しみながら毎日活動することを大切にしています。お互いの信頼関係と絆は、その表情からも伺うことができます。
スタッフの方は「時間を気にしてこちらが対応してしまうのは簡単ですが、ご本人と一緒に対応し、達成できたときの喜びは何度経験しても新鮮。ご本人の能力を信じ、出来ないことに一緒に挑戦し、みんなで喜びを分かち合いながら活動を続けていきたい」と今後の意気込みについて目を輝かせながら話してくれました。

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