毎日の食卓に欠かせない「水産物」や野菜・果物などの「青果」、日常に明るい彩りを与えてくれる「花き」。
これらを全国各地から多種多量に集め、適正な価格をつけて安定的に私たち消費者に供給する流通拠点。それが「卸売市場」です。
同市場は、一般消費者向けには解放されていないため、どのような施設か知らない人が多いかもしれません。しかし、私たちの食生活をはじめ、本市の農林水産業を大きく支えている重要な施設です。
本特集では、卸売市場が果たしている役割、そして、その役割を果たすために日夜奮闘している卸売業者・仲卸業者の方々の思いを紹介します。
流通の多様化が進んでいる今だからこそ、安定供給や地産地消に向けた卸売業者・仲卸業者の取り組みを通して、まずは、皆さんの食卓から、本市の農林水産物の魅力を見つめ直してみませんか。
■卸売市場 3つのポイント
◇POINT1 安定供給
卸売市場には、全国各地からさまざまな生鮮食料品などが集まります。
せり売りなど適正な価格で取り引きされた後、ニーズに合わせて迅速に仕分け、販売することで安定した供給を支えています。
◇POINT2 地産地消
安定した商品の供給のため、単に全国各地から産品を集めるだけではありません。
生産者の活力を維持するため、積極的に地場産品を取り扱い、地域生産・地域消費の実現にも大きく貢献しています。
◇POINT3 農林水産業の振興
消費者のニーズや流通の変化などを踏まえ、期待される機能や役割も一層多様化しています。
食品流通の基幹となるインフラとして、農林水産業全体の振興を下支えしています。
■本物を届けたい
いわき市長 内田広之
毎年、私の新年仕事始めは、夜明け前の卸売市場から始まります。新年から、極寒のなかに、威勢良い初競りの掛け声を聞くことができ、新鮮な産品の数々にも出会え、おのずと人間としての感性や本能がよみがえります。こうして毎年、新年から、卸売市場で自分に喝を入れるのが恒例になっています。
ここは、本市産のものをはじめ栄養価の高い青果、新鮮な水産物、色とりどりの花きなどがあふれています。ここの産品は、どれも、多くの方々の愛情や苦労が込められているからこそ、本物なのだと実感できます。
こうした本物を市民の皆様にくまなく届けるため、これからもしっかり、卸売市場を守っていきます。
■卸売市場 支える人々
・いわき魚類(株) 鈴木健寿さん
常識にとらわれずこれからも安定した供給に向け前進します!
・(株)いわき中水 小沼幸誠さん
生産者消費者どちらもwinwinな関係になるよういわきの魚を支えます!
・山常水産(株) 鈴木孝治さん
旬を身近に感じ、多くの人に魚を食べてもらえるとありがたいです!
・(株)平果 鈴木光栄さん
各産地から集荷していますが地場産品のシェアも高めていきたいです!
・(株)丸果 二瓶喜孝さん
できるだけ県内産のものを消費してもらえるとうれしいです!
・(株)いわき中央生花 會田清さん
出荷者から託された責任を胸にいわきに彩りを与えていきたいです!
・(株)花き仲卸花かず 松崎雄也さん
花に目を向ける機会が増え、もっと花に関心を持ってもらえるとうれしいです。
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