〜 令和6年度 伊達市オレンジフェスティバルを開催 〜
◆認知症にふれ“わがこと”として考える
9月21 日(土)に伊達市ふるさと会館で開催された「伊達市オレンジフェスティバル」。高齢者の5 人に1 人が認知症になると言われている現代で、他人事ではなく、「わがこと」として認知症を考えるために開催しました。 当日は700 人を超える来場者を迎え、映画や展示、健康チェックコーナーなどを通じて、認知症への理解を深めました。
◆笑顔と涙、そして安心に包まれた会場
監督である信友直子(のぶともなおこ)さんが、遠距離介護をしながら記録したドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」が上映されました。上映中の会場からは笑い声や共感する声が聞こえ、終盤には涙する来場者の姿も。 映画鑑賞後、来場者からは「大変でも笑顔が消えない夫婦の姿に感動しました」「自分たちを見ているようで、一緒なんだなと安心しました」といった感想を聞くことができました。
◆「認知症って、そんなに怖いものじゃない」
信友監督による講演会では、映画では映しきれなかったストーリーや認知症との向き合い方が語られ、会場は温かい雰囲気で溢れました。
▽信友直子監督からのメッセージ
大好きな母が認知症だと知ったときは、やっぱりすごくつらかったです。でも、認知症になっても母は母で、優しくて冗談が好きな“母らしさ”は無くならないんです。だから、認知症になっても、この世の終わりなんてことはありませんよ。 今、認知症介護に直面している人は、自分だけで抱え込まず、いろんな人に助けてもらってください。自分の機嫌をとることも大切です。 誰だって認知症になる可能性はあります。自分は関係ないと思わず、みんなが思い合うことが必要なんだと思います。
◆私たちには、こんなにも頼れる人たちがいる
会場には、医師・薬剤師による健康チェック・相談コーナーや認知症初期集中支援チームによる相談コーナー、認知症地域支援推進員による活動紹介・展示ブースも設置されました。 気軽にできる健康チェックには順番待ちの列もでき、親身になって相談にのってくれる先生たちのおかげで、相談者は安心して会場を後にしました。
▽認知症サポート医からのメッセージ
認知症は早期の発見が大切ですが、なかなかご自身では気が付きにくいものです。周りの人たちが、わずかな変化にも気が付ける環境を築いていくことが重要です。
(桑名医院 院長 桑名俊光(くわなとしみつ)先生)
▽認知症サポート医からのメッセージ
認知症についてどこに相談したらよいかわからない人もいると思います。困ったときには、私たち医師や地域包括支援センターが力になりますよ。
(なかのクリニック 医師 中野恵一(なかのけいいち)先生)
▽介護支援専門員からのメッセージ
このイベントを機に認知症への理解を深めていただき、周りの人が見守ってあげたり、たまに声をかけてあげたり。少しでも地域と関わる意識を持っていただければうれしいです。
(伊達すりかみ荘 園長 貝沼勝敏(かいぬまかつとし)さん)
▽認知症初期集中支援チームからのメッセージ
認知症に偏見があると相談が遅れてしまいます。認知症は誰でもなる可能性があるんです。だからこそ、「認知症になってもさすけねぇ」環境をみんなでつくっていきましょう!
(保原地域包括支援センター 所長 森美樹(もりみき)さん)
◆ますます明日への希望に満ち溢れました
来場した丹野順子(たんのよりこ)さんと渡辺愉美子(わたなべゆみこ)さんからは、「映画では自分の境遇に重なるところがあり、当時を思い出して2 人で笑ったり、涙してしまうところがありました。とてもすばらしい映画でした。 健康チェックのコーナーでは全ての項目が良好でした。貧血や認知機能の項目も問題なくて安心しました。今日は本当に最高の日になりました」といった感想を聞くことができました。
◆ちょっとしたことでも 大丈夫 お気軽にご相談ください!
・伊達地域包括支援センター
【電話】551-2144
・梁川地域包括支援センター
【電話】572-4872
・保原地域包括支援センター
【電話】574-4774
・霊山・月舘地域包括支援センター
【電話】586-1323
問合せ:高齢福祉課地域包括ケア推進係
【電話】575-1125
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