■部活動地域移行
現在、学校ごとに行っている部活動の実施主体(指導者・場所など)を、段階的に学校以外のクラブチームなどの団体に移行する取り組みです。
▽なぜ地域移行が必要?
全国的に生徒数が減少傾向にあり、各学校の部活動の数が減っています。部活動選択の幅が減ってしまう課題は、伊達市も例外ではありません。課題解決に向け、部活動地域移行検討委員会を立ち上げ、方策を検討してきました。
▽さまざまなメリット
生徒の「やりたい」を叶えるために、取り組みたいスポーツや文化芸術活動に親しむことができる環境を整えます。専門的な指導者から指導を受けたり、他校と交流を深めることも期待できます。
▽4種目で取り組みスタート
競技の特性から、令和6年度は学校の部活動を維持しつつ、試験的に「ソフトボール」、「野球」、「サッカー」、「吹奏楽」で実施します。
休日に複数校での合同練習会を開催したり、地域の指導者との連携を深めたりする中で、本格的な地域移行の実現のための足がかりとします。
▽令和6年度は費用の心配なし
該当の種目のない生徒にも参加してもらえるように各中学校に案内をしていきます。令和6年度は学校が主体で行う合同練習会で、参加費はかかりません。(種目によっては用具代などがかかります)また、練習会場への負担を軽減するため、年に数回の送迎用バスを検討しています。
特に「ソフトボール」は、伊達中学校のソフトボール部と一緒に活動する仲間を他の中学校から募集します!
■〜令和6年度からの試みを紹介〜
▽サッカー部
年に数回、休日に合同で練習します。サッカー部のない中学校からの参加も募り、8月から実施する予定です。
▽ソフトボール部
伊達中ソフトボール部に、ソフトボール部のない中学校からも参加を受け入れます。伊達中学校のグラウンドを中心に活動します。
▽野球部
運営母体となる団体を立ち上げて、休日に複数の中学校が集まって合同練習などを行います。野球部のない中学校からの参加も募ります。大会参加も目指しています。
▽吹奏楽部
吹奏楽きらめき事業※の成果を生かし、複数の学校が合同で練習・演奏する機会を設けます。
※東京藝術大学音楽学部の支援を受け、演奏技術の向上をめざして平成24年から続けている事業です。
■〜INTERVIEW〜
佐々木 珠水(ささき たまみ) 伊達中学校 ソフトボール部顧問
Q:伊達市内のソフトボール部の現状を教えてください。
A:伊達市内にソフトボール部があるのは伊達中学校だけです。伊達中学校には9人の1、2年生の部員が在籍して活動しています。
Q:今回の試みに期待することは何ですか。
A:ソフトボール人口の増加です。伊達市内のほかの中学校にも、小学生の頃にスポーツ少年団でソフトボールをやってきた子たちは、何人かいると聞いています。その子たちを中心に、ソフトボールをするのが初めての子も、伊達中学校に集まって一緒に活動したり、大会に参加したりとソフトボールを楽しめたらいいですね。
Q:これから課題となることは何ですか。
A:地域の指導者の人たちと一緒に、ソフトボールの拠点校としての活動を進めていくことが必要です。そのことが地域移行の基盤づくりなのだと思います。
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