今年のテーマは「なにつくる?~どきどき漆、わくわくアート、ほくほく会津~」
■漆とアートの魅力にふれてみませんか
今年で12年目を迎える「あいづまちなかアートプロジェクト」では、期間中、会津ならではの文化資源である「うるし」と、地域の魅力を生かした文化芸術「アート」の2つの要素を掛け合わせたさまざまなイベントを行います。また、一部の会場では、アートコミュニケータ*が皆さんをお待ちしています。
初めての経験に「どきどき」し、新たな可能性に「わくわく」しながら、文化が薫る「ほくほく」なまちを、みんなでつくりましょう。
*アートコミュニケータ:アートを介して、アートと人のつなぎ役として活動する人
日時:10月4日(金)~11月3日(日・祝)
場所・内容:下表の通り
※開催は各会場の休館日を除く。10月4日(金)から20日(日)までの期間、各会場をまわって3種類のスタンプを集めるとノベルティがもらえるスタンプラリーを開催
■「会津塗」が県の重要無形文化財に指定されました
今年3月、本市を代表する伝統工芸である会津塗は、県の重要無形文化財に指定されました。その多様な塗りや加飾方法が同一地域にまとまっている点、現在も工程ごとに専門の技術者が分業体制を維持し、地域の特徴的な産業となっている点などが評価されての指定です。
今回は、会津塗の技術保持団体として認定されている会津塗技術保存会の須藤靖典会長に、会津塗の魅力を伺いました。
▽会津塗技術保存会会長 須藤靖典(すとうやすのり)さん
会津塗の魅力は何と言っても、その多彩な技術の数々です。400年を超える歴史の中で、花塗(はなぬり)や金虫喰塗(きんむしくいぬり)、消粉蒔絵(けしふんまきえ)、朱磨(しゅみがき)、平極(ひらごく)蒔絵、光付(ひか)蒔絵、会津特有の文様である会津絵など、数多くの技法が開発されました。また、重箱などの板物木地の職人は、会津では惣輪師(そうわし)と呼ばれ、椀などの丸物木地は、1点ずつろくろ挽きで作られています。こうした多彩な技術が同一地域にまとまって伝わっているのは、数多い漆器産地の中でも大変貴重だといえるでしょう。
技術保存会では、後継者の育成に特に力を入れています。技術は一度途絶えたら復活は難しいので、後継者の育成は技術の保存と同様に重要です。会津には、会津塗の技術を学びたいと全国から若い人がやってきます。そうした若い人が技術を学ぶ機会をつくるため、技術保存会では研修なども行っています。受け継がれた技術を惜しみなく後継者に伝え、産地全体で将来の担い手を育てていきたいですね。
申込み・問合せ:文化課
【電話】39・1305
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