■まだまだあります。本市の日本遺産構成文化財
日本遺産「会津の三十三観音めぐり」は、会津地域全体で162もの文化財で構成されています。
本市には、今回紹介した会津三十三観音めぐりの札所9か所に加えて、5つの構成文化財があります。
▽[国重要文化財]藤倉二階堂・延命寺地蔵堂
場所:河東町倉橋字藤倉160
▽[国重要文化財]旧正宗寺三匝堂(きゅうしょうそうじさんそうどう)(さざえ堂)
場所:一箕町八幡字滝沢155
▽野寺(のでら)薬師堂
場所:門田町堤沢字上村地内
▽[国重要文化財]八葉寺阿弥陀堂
場所:河東町広野字冬木沢地内
▽町廻り三十三観音
まちなかを中心に18か所の札所が現存。
■会津の三十三観音めぐりにチャレンジ!
本市の札所9か所のほか、会津地域内には札所が点在しています。この機会に、各地の札所を巡ってみませんか。
第1~9番:喜多方市
第10番:湯川村
第11番:会津坂下町
第12~20番:会津若松市
第21~30番:会津美里町
第31~33番:会津坂下町
番外札所1:会津美里町
番外札所2:柳津町
番外札所3:西会津町
■なないろめぐり
スタンプラリーも実施中!
日本遺産「会津の三十三観音めぐり」を気軽に楽しめる、赤、黄色、緑、青、紫、ピンク、白の7色にちなんだ7つのモデルコースを紹介しています。
問合せ:観光課
【電話】39-1251
■日本遺産会津地域観光アドバイザー* 塩田治(おさむ)さん
*日本遺産会津地域観光アドバイザー:日本遺産「会津の三十三観音めぐり」の歴史や構成文化財などについて、紹介・解説できる案内人。会津17市町村などでつくる会津地域の観光振興団体「極上の会津プロジェクト協議会」が認定する
▽巡礼は女性たちの数少ない娯楽だった
会津の三十三観音めぐりは、かつては農村部の女性が中心となって広く行われていました。当時、嫁いできた女性たちの数少ない娯楽や、仲間同士で旅行できる息抜きの場としても機能しており、観音信仰と娯楽が一体化して広まったと考えられています。
▽三十三観音めぐりの楽しみ方はさまざま
昭和末期までは村単位の団体旅行で巡礼をすることが多かったようですが、最近は個人で三十三観音をめぐる人も増えています。
1日で全ての札所をめぐりたい人、巡礼の道中で観光をしたい人、時間を気にせずじっくり見て回りたい人など、現代の三十三観音めぐりは目的に応じて自由に楽しめる文化です。
昔の女性たちも、娯楽を兼ねた旅行として各地をめぐったのですから、名物を食べたり、名所に立ち寄ったりして、道中を楽しんでいたのだと思います。
▽「巡礼」を通して会津の良さを再発見
会津各地の札所をめぐることで、地域の隠れた良さに気付いたり、新たな発見があったりします。ぜひこの機会に、地域に根付いた三十三観音めぐりの文化にふれてみてください。
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