歴史と文化を活(い)かしたまちづくりを目指して「歴史的風致維持向上計画」を策定しました。ここでは、計画に盛り込まれた趣(おもむ)きある景観や歴史的文化などを紹介します
■(3)会津の古寺と念仏踊りをはじめとする仏教行事にみる歴史的風致
会津盆地の東北に位置する河東町冬木沢地区には、会津の高野山として古くから信仰を集める八葉寺があります。八葉寺の祭礼期間には「冬木沢参り」が行われ、初盆(はつぼん)を前に木製五輪塔を奉納したり家族でお参りをしたりする風習があります。
冬木沢参りでは空也念仏踊とよばれる念仏踊が奉納されます。空也念仏踊は、県指定重要無形民俗文化財で、空也上人の縁日である8月5日の午前中に、八葉寺空也堂の前で冬木沢地区保存会の「空也光陵会(くうやこうりょうかい)」によって奉納されます。供養にあたる住職の読経や念仏踊りの鉦(かね)とともに「ナモーダ(南無阿弥陀仏)」と何度も繰り返される歌声が地区内に広がり、建造物群と共に歴史的風致を見ることができます。
■歴史的風致とは
国の「歴史まちづくり法」により、地域固有の歴史と伝統を反映した人々の活動と、その活動が行われる歴史上価値の高い建造物や周辺の市街地が一体となって形成してきた良好な市街地環境を指します。
問合せ:都市計画課
【電話】39-1261
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