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コラムお元気ですか

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福島県会津若松市

■高血糖に要注意
市保健師 大竹康晴(やすはる)
6月から市の健診が始まりました。健診ではさまざまな検査項目がありますが、糖尿病と深い関係にある血糖値について気にしたことはありますか。国の調査によると、糖尿病とその予備群は約二千万人いるとされ、成人の5人に1人が該当しているといわれています。
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度を表したものです。ブドウ糖は、生きるために欠かせないエネルギー源ですが、必要以上に濃度が高くなると「高血糖」になり、体にさまざまなトラブルを引き起こします。
トラブルの代表的なものには、血管の動脈硬化が進行して起こる心筋梗塞や脳梗塞、高血糖の慢性化による糖尿病、そして糖尿病の進行により発症するさまざまな合併症があります。また、高血糖は認知症や骨の弱化、がんと関連していることも最近の研究で明らかになりました。このような高血糖状態を引き起こす原因は、食べ過ぎや運動不足、肥満や加齢、遺伝などの原因が考えられます。
高血糖を防ぐために、最も気を付けたいことは食事です。食べ過ぎを抑えることはもちろんですが、食べる順番も重要です。最初にご飯から食べるのではなく、野菜や海藻を先に食べる「ベジファースト」がおすすめです。野菜や海藻には食物繊維が多く含まれており、後から食べる糖質をゆっくりと吸収するため、血糖値が上がりにくいといわれています。また、食後に散歩などの軽い運動を行うことで、血液中の糖がエネルギーとして使われるため血糖値を下げる効果があります。
まずは、自身の健康状態を確認することが重要です。健診では血糖値、直近1か月から2か月の血糖値の平均の指標となるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)も測定しています。ぜひこの機会に健診を受けましょう。

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