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おしえて博物館-五十七-

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福島県南相馬市

『五月中(なか)の申(さる)の日っていつ?』

相馬地方の真夏の風物詩だった野馬追は、令和6年から開催日が5月の最終土・日・月曜に変更され、初夏の行事として新たなスタートを切ります。
野馬追に欠かせない民謡「相馬流れ山」の一節に
〽五月中の申 御野馬追 とあるように、かつて野馬追は、五月中の申の日を中心に3日間行われていました。ということは、昔とまったく同じ5月に変更になったのか…というとそうではありません。昔の野馬追は「旧暦(太陰太陽暦)」の5月なので、今のカレンダー(新暦、太陽暦)の5月とは違うのです。
旧暦とは、新暦になった明治6(1873)年より前に使われていた暦で、現在と違って月の満ち欠けで計算するので、1カ月がおよそ29日でした。旧暦の方が新暦より1カ月くらい早い、というイメージです。
では「中の申の日」はいつなのでしょう。「申」は十二支の申(猿)のことですから、申の日はひと月に2~3回はあります。「中の申」はそのうち2回目の申の日のこと、つまり五月中の申の日は「五月の2回目の申の日」をさします。
ちなみに、今年・令和6年(2024)の旧暦五月中の申の日は、新暦で6月25日だそうです。このように、例年五月中の申の日は、おおよそ現在の6月中旬~7月上旬あたりだったようですから、今年開催される5月25~27日の野馬追は、記録上もっとも早い時期の開催ともいえます。歴史的な野馬追を見守りたいと思います。

問合せ:市博物館
【電話】23-6421

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