9月5日召集の令和6年第3回双葉町議会定例会で、伊澤史朗町長が行政報告を行いました。その概要をお知らせいたします。
■6月定例会以降の行政報告
▽地域見守りの取組みに関する協力協定書締結
6月19日、双葉町役場において、みやぎ生活協同組合様と地域の見守りの取組みについて、相互に協力していくことを定めた「地域見守りの取組みに関する協力協定書」を締結しました。町内の配達業務で訪問した際、異変を発見した場合に関係機関へ連絡を行うもので、ひとり暮らしの高齢者など住民の見守りを強化するものであります。
▽双葉郡スポーツ交流大会
7月6日、大熊町をメイン会場として、令和6年度双葉郡スポーツ交流大会が開催されました。双葉町からは、野球、バレーボール、剣道、バスケットボールの各競技に出場しました。双葉町チームは、バレーボールが準優勝、剣道、バスケットボールが3位となる成績を収められました。選手の皆さんの力強いプレーに大変勇気づけられたところであります。
▽教育先進校視察
7月18日、教育先進校視察として、舘下教育長をはじめ、双葉町学校設置検討委員会の大塚委員長や委員の方々とともに、先進的な教育を実践する関西国際学園を視察してまいりました。
関西国際学園は日本語と英語による探究学習を通して、国際社会に貢献する人材の育成を目標とし、国際バカロレアを導入した学校です。
町内での学校再開に向け、そのコンセプトの一つである「英語教育と国際理解教育を基盤とするグローバルな学び」の先進校として、施設や授業の様子を見学し、改めてその必要性を感じたところです。
▽原子力損害賠償紛争審査会による町内視察
7月23日、原子力損害賠償紛争審査会の内田会長ほか7名の委員による現地視察と意見交換が行われました。今回で8回目となる現地視察では、特定帰還居住区域に認定され、現在、環境省による除染と家屋解体が行われている下長塚地区の状況を見ていただきました。
その後、双葉町役場において、双葉町と双葉町議会の連名による「原子力損害賠償紛争審査会の今後の審議に向けた要望書」を伊藤町議会議長とともに内田会長へ手交いたしました。
要望書の内容につきましては、「日常生活阻害慰謝料について」、「原子
力損害賠償紛争解決センター和解事例の指針への反映」、「避難指示区域内の営業損害及び就労不能損害」の3点を申し上げ、特に私からは、避難費用及び日常生活阻害慰謝料の賠償となる期間は、少なくとも当町の特定復興再生拠点区域が避難指示解除された令和4年8月30日までとするように見直すことを強く申し入れを行いました。
審査会に対しては、今後も町民一人ひとりの被害に対する早急かつ確実な賠償と生活再建の実現に向け、誠意ある対応をするよう引き続き求めてまいります。
▽国への要望活動
7月30日と31日、復興庁、経済産業省、環境省、自由民主党東日本大震災復興加速化本部、公明党東日本大震災復興加速化本部を訪問し要望活動を行いました。
「特定帰還居住区域における除染等の実施」や「第2期復興・創生期
間以降の財源確保」、「ALPS処理水の確実で透明性のあるモニタリング」、「帰還者向けの住宅支援策の拡充」、「除染土壌の県外最終処分に向けた取組みの実施」などの重点課題について要望いたしました。
▽京丹波町・双葉町子ども交流事業
8月3日から5日まで、双葉中学校代表生徒9名とともに友好町である京都府京丹波町を訪問し、「京丹波町・双葉町子ども交流事業」を実施いたしました。初日の開会式では、畠中京丹波町長との懇談を行い、京丹波町の歴史や文化など多くのことを学びました。2日目は京丹波町の中学生、高校生の生徒16名と地元伝統芸能などの体験活動を通じて親睦を深めました。最終日は、京都市内で研修を行いました。世界遺産に登録されている仁和寺では、双葉町出身の学芸員から建造物の紹介やその歴史について説明をいただきました。生徒たちは3日間の交流事業を通じて、大変貴重な経験と友好の絆を深めることができました。
▽長崎平和祈念式典
8月9日、長崎県長崎市の平和公園で開催された「被爆79周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に参列し、原子爆弾の犠牲になられた方々へ哀悼の誠をささげ、世界の恒久平和を祈りました。式典終了後には、東日本大震災・原子力災害伝承館の館長である長崎大学の高村教授のご案内により長崎大学の永安(ながやす)学長を表敬訪問し、役場庁舎内に設置していただいている「長崎大学・双葉町復興推進拠点」の活動に対して感謝の意を伝えました。
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