■夢と希望のある「学び」へ
双葉町の自宅にある金木犀(せい)、銀木犀(せい)がいつもより遅く咲いて、あっという間に散ってしまいました。やはり季節の歯車がおかしくなってきているのでしょうか。朝夕の冷え込みも、秋の深まる気配を過ぎて冬支度を思わせる今日この頃です。寒暖差が激しいので、体調を崩さぬよう生活リズムを整えてほしいと思います。
令和4年8月30日の特定復興再生拠点区域の避難指示解除から2年が過ぎました。復興まちづくり計画も、商業施設や、カンファレンスホテルの建築など着実に進められております。新しい学校設置についても、昨年度の教育基本構想をもとに教育基本計画の策定に向けて検討しているところです。これからの新しい学びについて議論し、子どもたちが楽しく学べるスペースづくりや、探求学習を核とした自己実現のできる学びの方法を検討しております。さらには国際理解、異文化交流による多様性のある学びも模索しています。今後、具体的な方向性についても段階的にいろいろな機会を通じてご報告申し上げます。
10月19日、町立学校において「栴檀(せんだん)祭」を開催しました。総合的な学習の時間で探求した内容をまとめ、聞き手にわかりやすく発表する事ができて表現力が高まっていると感じました。詳細は広報ふたば12月号に掲載されますのでご覧ください。
また、県内外11カ所にわたる町政懇談会でも、まちづくりにおける質問やご意見を頂戴し、新しい双葉町の将来的なビジョンに生かしてまいりたいと思います。ありがとうございました。
■新成人チャレンジ事業 “ふるさとを、見よう”プロジェクト
18歳から20歳までの町民の皆さんと一緒に、双葉町の再発見というツアーを企画しました。9月28日、29日の両日、町生涯学習課とふたばプロジェクトにより駅周辺の説明や若手町民との交流会を行うなど、有意義な事業となりました。震災当時、低年齢ということから記憶も少なく、その後も双葉町を訪れる機会が少なかった皆さんも多く、現在の双葉町を実際に見て、知ってもらいたいという思いで企画しました。
今後とも多くの町出身の皆さんに双葉町を訪れていただけるような内容を検討してまいりたいと思います。
■ふたば幼稚園、双葉中学校 見学会
10月5日、6日の両日、解体予定の2つの施設の見学会を実施しました。大勢の卒業生や町民の皆さま、ふたば幼稚園、双葉中学校に勤めていた先生方も参加いただきました。恩師と教え子の再会や、町からの情報を知り県外からの来訪者もたくさんいました。来場者は2日あわせて、ふたば幼稚園が127名、双葉中学校が356名でした。改めて、学校とは地域のコミュニティの場であり、多くの思いが詰まった場所なんだと実感しました。当日の様子は11月15日発行の「ふたばのわ」でご紹介しますのでご覧ください。
双葉町教育委員会教育長 舘下 明夫
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