CKDとは「慢性腎臓病」のことで、主に糖尿病や高血圧などの生活習慣病の悪化により発症し、放置したままにしておくと人工透析や腎移植に至る病気です。成人の8人に1人がかかっていると言われています。
■定期的に健診を受けましょう
CKDの初期には自覚症状がほとんどありません。このため、定期的に健診を受けて、尿検査や血液検査をすることが早期発見につながります。また、健診で異常がみつかったら必ず受診しましょう。
尿検査:腎臓に障害があると血液中のたんぱく質が尿に漏れ出します。尿中のたんぱく量を測定することで、腎臓の状態が分かります。
血液検査:血液中にある老廃物の一種の血清クレアチニンは通常であれば尿へ排出されますが、腎臓の働きが悪くなると、尿中に排出されずに血液中に溜まっていきます。血清クレアチニン値が高いということは腎機能が低下していると判断できます。
■CKDが進行すると現れる症状
CKDが進行すると夜間の頻尿、むくみ、貧血、身体のだるさ、息切れなどの症状が現れます。気になる症状があれば、かかりつけ医に相談しましょう。
■CKDの予防
CKDを防ぐためには、塩分を控えめにしたバランスがとれた適量の食事と適度な運動などにより、生活習慣病を予防・改善することが重要です。また、日頃から禁煙、適切な飲酒、休息をしっかりとるなどの適切な生活習慣を身につけることが大切です。生活習慣病で治療中の方は、治療を継続するとともに、かかりつけ医等に相談しながら生活習慣の改善に努めましょう。
参考:日本腎臓協会ホームページ
作成:福島県保健福祉部健康づくり推進課
問合せ:健康福祉課 健康づくり係
【電話】0240-33-0131
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