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歴まちさんぽ~千年の歴史を未来へ~Vol.86

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福島県国見町

国見町は、千年以上育まれてきた国見の歴史・伝統・文化をこれから百年後に伝えていくため、これらを生かした「歴史まちづくり」を進めています。このコーナーでは町や地域が行っている取り組みについて、毎月お伝えしています。

■松田家住宅(貝田)国登録有形文化財(建造物)登録証プレート除幕式 and 一般公開
令和4年10月に国登録有形文化財となりました松田家住宅の登録証プレート除幕式と一般公開が、6月29日に開催され、約60人が参加しました。
当日は、郡山女子大学の長田城治准教授から「幕末から明治初期にかけて建築されたと考えられる入母屋造りの主屋は、貝田地区で発生した大規模な火災の影響により高い防火意識を持った造りと、この地域における養蚕業導入期の遺構を残す貴重な建物である」と解説がありました。

■国見町歴史的風致維持向上計画(歴まち計画)10年間の最終評価に向けた町民アンケートを実施します
平成27年2月に国から認定を受けた国見町歴史的風致維持向上計画(歴まち計画)は、7つの歴史的風致(歴史的建造物と伝統的な活動が一体となった町並み)を維持向上させることを目的として、6つの課題に基づく方針を定め、この10年間に13の事業に取り組みました。
その最終評価に向けた町民アンケートを実施します。
アンケート募集期間:9月30日(月)まで
※回答方法などの詳しい内容については、町ホームページをご覧ください。

▽歴まち計画の取組みによる波及効果
・道の駅国見、あつかし歴史館、あつかし千年公園の整備によって相乗的に交流人口が増加し、町の歴史・文化に対する関心が町内外に広がっている。
・阿津賀志山防塁・あつかし歴史館・祭礼・民俗芸能・歴史的建造物など、地域に根差した歴史・文化財を核とした住民主体・協働によるまちづくりが展開。
・歴史文化遺産の総合的調査により、新たに町指定文化財・国登録文化財が5件加わり、文化財の保護と継承につながっている。

1期計画の計画内容と事業成果・課題については、町ホームページまたは以下の広報くにみ各号もご参照ください。
・令和5年6月号「歴まちさんぽvol.72どうなった?「歴史を活かしたまちづくり」
・令和5年12月号「歴まちさんぽvol.78これからの文化財の維持管理、活用について」
・令和6年3月号「歴まちさんぽvol.81今後の歴史まちづくりについて」

■第2期国見町歴まち計画の策定を進めています
度重なる災害と人口減少が進む町の現状から第1期計画の成果を引き継ぎながら、文化財の保存継承と地域コミュニティの維持発展のために、歴史を活かしたまちづくりが引き続き必要と町では考えます。
第2期計画では、町民の皆さまの意見や想いを計画に反映させながら、以下4項目を取組方針として策定を進めています。特に情報発信・住民協働に重点を置き、来訪者から保存継承の支援者につながる意識の醸成を図り、担い手の確保と継承体制の強化につながる好循環を生み出すことを柱とします。

▽第2期歴まち計画の取組方針
方針01:史跡阿津賀志山防塁の保存・活用に関する方針
方針02:伝統を反映した人々の活動の継承に関する方針
方針03:歴史的建造物の保存・活用に関する方針
方針04:情報発信と人材育成・住民協働の充実に向けた取組に関する方針
阿津賀志山の風景とそこから延びる阿津賀志山防塁、そしてそこにもたらされた「中尊寺ハス」は、この町の「地域らしさ」(アイデンティティ)と新しい魅力が融合した成功事例です。
鳥取福源寺観音堂を核とした来訪者へのもてなしは、多くの方が感動。
祭礼や地域の行事は賑わいとコミュニティの根源となります。

町では、今年3回の歴史まちづくりシンポジウムと2期計画策定に関わるパブリックコメントの実施を予定しています。皆さまのご意見をお寄せください。

問合せ:
企画調整課地域振興係【電話】585-2967
あつかし歴史館【電話】585-4520

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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