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自治体の皆さまへ

おおたまいどばた会議 with 地域おこし協力隊

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福島県大玉村

大玉村地域おこし協力隊の小川・遠藤による村民の方々との連続トークセッション

■大玉村が映し出す姿
担当:小川晴喜

◇第5回
野内彦太郎さん
『あだたらとともに歩んだ道』
1.変わりゆく時代の中で
大玉村に90年以上住んでいる野内さんにとって、大玉村の風景は茅葺からトタン、そして瓦屋根に変化したこと、基盤整備により大きく変化したと言います。特に農家である野内さんにとって、基盤整備は農業の効率化を図るためには欠かせないもので、農業の機械化もまた大きな変化でした。
変わりゆく時代に順応していくため、農業の共同化や水道工事など、常に考え、実行してきました。その中で苦悩はありましたが、野内さんは安達太良山の美しい風景に何度も励まされてきたそうです。
2.野内彦太郎さんと音楽
野内さんはこれまで何十年も趣きのある古民家であるヒコハウスで、地元の学生からプロの演奏家まで多くの演奏会を開いてきました。演奏会を続いていけるのも、喜んできてくれることが楽しいからと言います。音楽を愛する方が集まり、音楽を聴くだけではなく、その日の風景の美しさや色んなものを知ってもらうことが、地方の演奏会の魅力だと言います。
コロナ禍で開催出来ない時期が続きましたが、昨年は合唱会が行われました。今後どのような演奏会が行われるのか楽しみです。
3.交流とその先にあるもの
野内さんはこれまで演奏会や歓藍社の活動も含め、多くの人と交流をしてきました。それは野内さんが他者を受け入れる寛容さと自身の「興味」を追求し実行する力を持つ方であるからだと感じました。また、外から来る人たちと村内の人たちが同じ活動を通じて知り合うことで、人間的な魅力、神秘的な風景、自然の産物を共有していく。さらにそういったものが増加していくことで、より人間的な交流や、生産物の交流もできると話されています。

◇対談を終えて
対談では戦前戦後の少年時代からこれまで活動してきたお話を聞かせてもらいました。そして、野内さんに安達太良山が美しくみえる大玉村の風景の素晴らしさを教えてもらいま
したが、この風景は大玉村の方々が先祖代々行ってきた農業によって守られてきたのだと感じました。時代は変化していきますが、この美しい風景がこれからも変わらずに守られていくことを願っています。
これまで「大玉村が映し出す姿」と題して5人の方と対談してきましたが、野内彦太郎さんとの対談をもって、終了になります。たった5人の方のお話を聞くだけでも大玉村が魅力ある村であることを再確認することができました。今回対談できなかった方々も魅力的なエピソードがあると思いますので、またの機会にお話を聞かせてもらえばと思います。ありがとうございました。

■新人地域おこし協力隊、村の先輩に聞いてみた!
担当:遠藤愛佳

◇第5回
国分恵子さん
渡辺麗子さん
蓬田景子さん
(あだたらの里直売所)
『大玉村の入り口、あだたらの里直売所』
1.あだたらの里直売所のはじまり
大玉村の看板と言っても過言ではないほどの存在感を誇るあだたらの里直売所が、最初は広場にテントを張って野菜を売るところから始まったことをご存じでしょうか?
そこから小屋(現在の食堂の建物)での販売が始まり、そして約5年前に今の直売所の建物ができたそう。小屋の時から働いている3人は、「環境は変わっても、直売所が生産者と関わり合って成り立つという部分は昔から変わらない」と直売所の歩みを振り返り教えてくれました。
2.直売所の良さを作り上げるもの
直売所の販売スタッフ3人が働き始めたきっかけは、偶然のタイミングと村民からの勧めだったそう。国分さんは15年、渡辺さんと蓬田さんは9年。この年月が積み上げたものは、生産者・お客さん・スタッフ同士の関係性と安心感。「少しの会話から学びがある」と、直売所で生まれる会話を大事にしているのだとか。相手が心地よいと思える距離感を築ける3人だからこそ、直売所の良さが際立つのだと私自身実感しています。
3.これからの直売所は
喜ばしい発展の裏で、多忙化や高齢化ゆえに消えてしまった直売所の行事や販売会があるそう。「昔からあったものは残したいよね」と、残すもの・発展と共に変えていくものは見極める必要があると教えてくれました。今後直売所が更に発展していく中で、今あるコミュニケーションの気軽さと程よい距離感、直売所が築き守ってきた大玉村の人の温かさに触れる機会を守ることは重要事項だと思うのです。

◇対談を終えて
4号線に面しているという立地面でも、その存在感においても『大玉村の入り口』であるあだたらの里直売所。少数精鋭で気心知れた人、見慣れた人が常にいるという環境は、「ただ買い物をするだけの場ではない」要素を作っています。
そして「大玉村の印象を決める大きなキースポット」的役割を果たす直売所において会話を大事にするということが、とても大切な意味を持つのです。この先も残してほしい大切なものです。
昨年4月に大玉村に移住してきて早1年弱、おおたまいどばた会議を通して大玉村の魅力そして村民の方々の素敵さをものすごいスピードで深く知ることができました。まだまだ素敵な人がたくさんいる大玉村、その魅力を余す事なく知り、吸収し、何かに生かしていけたらと思います。
全5回、お付き合いいただきありがとうございました!

今回の記事は対談のごく一部です。
続きは「おおたまいどばた会議」で検索!これまで計10回の記事も掲載していますので、そちらもぜひご覧ください!
※詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。

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