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おおたま野の花おりおり

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福島県大玉村

ー花たちのおいたちー(1)
箱﨑美義著

■ブロッコリー
雪の間に青花芽見ゆブロッコリー箱崎美義
もっこりと入道雲がブロッコリー箱崎美義

◇ブロッコリーの生れ育ち
ブロッコリーは、カリフラワーと共に紀元前6世紀、今から8,000年前頃に地中海東部トルコやイタリアなどの山野に現在、私たちが食べているキャベツ(タマナ)の母親の野生種から世界で初めて生れ、一部は、すでに栽培されていた。その後、2世紀、今から2,000年以後になってイタリア、ローマ人によって育種改良された品種が作られイギリスやアメリカなどに広まっていった。このブロッコリーが日本に初めて移入して来たのは、明治初年頃でカリフラワーなどと一緒に導入された。

◇ブロッコリーの本名、別な呼び名のゆらい
ブロッコリーはアブラナ科で、本名は、ブロッコリー、イタリアンブロッコリー、ミドリハナヤサイ(緑花椰菜)などがある。別な呼び名は、スプラウティング・ブロッコリー、木
立花椰菜(こだちばなやさい)、花椰菜(はなやさい)、カリフラワー、メハナヤサイ(芽花椰菜)などがある。
※「箱崎」の「崎」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

◇人気が高まり、栽培、生産が増したブロッコリー
ブロッコリーが海外から移入後、日本で初めて栽培されたのは、戦前頃から静岡などで行われていた。その後、昭和25年頃、米駐留軍の特需として需要・消費が高まり東京や静岡などを中心に栽培、生産されてきた。昭和35年以降に至ってから品種改良が進み、同時に野菜の栄養価値の高いことから日本各地へと栽培、生産が一段と拡大、増加していった。農業を誇る大玉村の平成35年度水田におけるブロッコリーの作付面積は、3,810平方メートルで、これに畑作分を加えるとかなり多い。現在では、名産地なのかも知れない。ブロッコリーは、近頃、年間を通して出回るが、冷涼な気候を好む緑黄野菜作物であり、旬は、11月から翌年3月頃である。主な栽培・産地は愛知、静岡、千葉や福島などで、夏は、長野、北海道の産品が多くなる。またアメリカや台湾産などの輸入品も店頭に出回る。ブロッコリーの選び方、保存法は、花芽がしまり、こんもりとしていて緑色の濃いものがよい。冬場には、花蕾が紫色がかったものがあるが、これは霜に当って変色したもので、ゆでると緑色になり、食味は変らない。ブロッコリーは、特に鮮度が悪くなる野菜で夏は2日、冬では4日ほどで黄色っぽくなり花が開いてしまう。ゆでて冷凍しても食味は変らない。

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