◆野生動物対策と活用について
坪井 楓(つぼい かえで)議員
〔質問〕広野町内では、野生動物が交通事故で死んでしまっている場面が良く見られます。野生動物が死んでしまったことによって、渋滞や人身事故などの二次被害の危険性があります。この問題を解決するために、野生動物の保護を提案します。しかし、すべての動物の保護は難しいので、猫を中心とするブックキャットカフェという企画を提案します。これは、猫カフェと本を読む場所を融合したカフェです。野生の猫を保護し、本は町民から寄付していただけるように呼びかけます。このような活動で、人を集めるとともに動物の保護を行い、町の活性化をしていきたいと考えます。ブックキャットカフェという企画について町のご協力をいただくことは可能でしょうか。
〔町長〕ご質問の「野生動物対策と活用について」の「猫を中心とするブックキャット・カフェの設立により、広野町の野良猫対策と活性化に繋げたいと考えるため、この企画に協力いただけないか」につきましては、東日本大震災および原子力災害以降、町内に「飼い主のいない猫」が増え、周辺住民から糞尿被害、いたずら、路上で負傷する猫の数が増えているなどの苦情が寄せられています。
解決策として、町では、公益財団法人どうぶつ基金が不妊手術・ワクチン・ノミ駆除薬の費用を全額負担する「さくらねこ無料不妊手術事業(行政枠)」に参加し、地域猫活動を行うボランティア団体などと連携してTNR事業(Trap(トラップ)/捕獲し、Neuter(ニューター)/不妊去勢手術を行い、Return(リターン)/元の場所に戻す、その印として耳先をさくらの花びらのようにV字カットする)」を行い、野良猫の繁殖を防止するとともに、「地域の猫」「さくらねこ」として一代限りの命を全うさせ、飼い主のいない猫に関わる苦情や殺処分の減少に寄与する活動に取り組んでいます。震災後、130頭の野良猫が無料不妊手術を終え町内に戻されています。
ブックキャットカフェについてのご提案につきましては、カフェを作るには、規模にもよりますが土地や建物、機械設備などの設備投資、猫を24時間体制で管理する必要やそこで働く人員の確保など、初期投資ばかりではなく、その後に発生するランニングコストなど、多くの経費が必要となります。テレビなどで、芸能人が私財を投じて保護施設を立ち上げた番組をご覧になったことがある人は多いと思います。費用の面、人員の確保の面において、町がブックキャットカフェを運営することは難しい現況であり、ブックキャットカフェについては、民間活力により運営をいただくことが最善であると捉えています。今後において、町は「さくらねこ無料不妊手術事業(行政枠)」に継続して参加し、地域猫活動を行うボランティア団体などと連携し、保護猫の引き取り先を探すなどの協力などに取り組んでいきます。
◆町内の自転車需要について
末永 悠晴(すえなが ゆうせい)議員
〔質問〕広野町には、自転車を利用している人が多く見られます。また、坂道など険しい道も多く自転車がよく故障します。そこで、修理するとなるといわき市まで行かなくてはなりません。もし、広野町に自転車店があれば、わざわざいわき市まで行かなくても済み、すぐに修理できて安全に使用して生活することができます。
このように、広野町に自転車店が出来ることにより、私たちを含め、町民の皆さんにとっても便利になると考えます。また、自転車店を作ることが不可能であれば、自転車を修理するサービスのある拠点を作ったり、常設でなくとも週に1日程度の自転車を修理する出張業者があったりしてもよいのではないかと考えました。浜通り地域では、サイクリング文化が芽生えており、サイクリングの需要の可能性も含め、自転車を修理する拠点やサービスがあることで広野町を含めた浜通り地域の活性化にもつながると考えました。このようなことから、広野町に自転車を修理する店舗や拠点、または、サービスをしてくれる施設を置くことは可能でしょうか。
〔町長〕ご質問の「町内の自転車需要について」の「広野町に自転車を修理する店舗や拠点、または、サービスをしてくれる施設を置くことは可能でしょうか。」につきましては、町内には自転車専門店はありませんが、シティサイクル(通称:ママチャリ)であればパンクなど簡易な修理が可能な自動車整備工場およびガソリンスタンドはあります。但し、急な対応ができない場合があります。
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