■命にかかわる心筋梗塞・狭心症-生活習慣の改善で予防しよう-
第12回 動脈硬化を予防しよう 高血圧編-(3)
「先月号では、食塩の摂り過ぎが高血圧の原因の一つとなることを学びました。
今回はどのようにすれば減塩できるか具体的な方法をみていきましょう。」
(1)塩分量を知ろう…普段よく食べる食品や調味料の塩分量を知ることは減塩の第一歩です。
(2)ごはん食を中心にしよう…ごはんの塩分は0g。食パン6枚切0.8g、干しうどん1束(ゆで)1.2gの塩分が含まれます。
(3)汁物や麺類の汁は残すようにしよう…味噌汁は1杯1~2g、ラーメンの汁は5~7gの塩分が含まれます。
(4)野菜摂取で食塩を排泄しよう…野菜、果物、海藻に多く含まれるカリウムは、塩分の排泄を促します。
※腎疾患のある方は主治医にご相談ください。
(5)食べ過ぎないようにしよう…食べる量が多ければその分塩分量も増えます。腹八分目を心がけましょう。
(6)調味料は食材の表面につけよう…調味料を食材の表面につけることで、舌に直接塩味を感じやすくなります。肉や魚は焼き目をつけてから塩をふる、おひたしなどは“かける”より“つける”など。しょうゆ用スプレーボトルは、使用するしょうゆの量を減らすことができるため効果的です。
(7)汁物は具だくさんにしよう…汁の量を減らすことができるうえに、野菜のうまみで塩分を控えることもできます。
(8)香辛料や酸味、香味野菜を活用しよう…こしょう・辛子・カレー粉などの香辛料や、酢・レモンなどの酸味で風味を加えたりすれば、塩分控えめでもおいしく食べられます。
(9)だしを活用しよう…だしのうま味効果で薄味でもおいしく食べることができます。ただし、顆粒だしは塩分を含むものもあり注意が必要です。
(10)減塩食品を活用しよう…ハムやウインナー、ちくわ、さつま揚げなどの練り製品にも塩分が多く含まれます。量を控えたり、減塩タイプのものを使用することで減塩に繋がります。
■1年間のまとめ
福島県は虚血性心疾患の死亡率が全国1位で、柳津町においても高い状況にありますので、発症しないよう動脈硬化予防が大切です!
・肥満
・血圧
・中性脂肪・コレステロール
・血糖・HbA1c
・尿酸
これらが基準値外であると動脈硬化が進行するリスクが高まります。
●日常生活の中で予防できること
▽肥満の改善
肥満がある場合は体重3~5%減で血液データの値が改善する可能性あり。野菜に多く含まれる食物繊維は、つい食べ過ぎてしまう脳を修正する働きがあります。
▽食事は腹八分目、規則正しく、バランスよく
▽動物性の脂や単純糖質、異性化糖の摂取を控える
▽減塩〈1日の食塩摂取目標量〉
男性:7.5g未満
女性:6.5g未満
高血圧糖治療の方は6g未満
まず自分の体を知ることがスタートです。令和6年度も例年どおり6月と10月に総合健(検)診を行う予定でおりますので、ぜひ受診して自分の体を知り健康管理をしていきましょう。
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