子どもとのふれあい。それこそが、親子の絆を深めてくれる大切なひとときです。乳幼児期は、脳の偏桃体という場所に安心感や幸福感などのプラスの感情や恐怖や不安、怒りなどのマイナスの感情を記憶します。乳幼児期に愛情を十分に感じとれずに育つと、将来、心の問題(非行、家庭内暴力、引きこもりなど)につながる可能性もあります。まずは、親と子1対1の愛着関係を築きながら、たくさんの人とのふれあいを経験させましょう。
■触れ合いがもたらすもの
1.脳が育ちます。
・皮膚は、「第2の脳」と言われています。
・触れ合うことは、子どもの脳によい刺激を与えます。特に赤ちゃんには大切です。
2.情緒が安定します。
・安心感に包まれる事で、情緒が安定します。
・親との信頼関係は、その後出会う人を信じる力になります。
3.自立しようとする力が付きます。
・親から離れ、自分でやってみようとする気持ちが高まります。
・愛情や幸福感を実感し、困難に立ち向かう自己肯定感が育ちます。
4.体がすくすく育ちます。
・泣いた時にすぐに対応してくれる親がいることで、無駄に泣くこともなく、ストレスホルモンの分泌も抑えられ、すくすく育ちます。小さく生まれたお子さんにも効果的です。
5.コミュニケーション能力が育ちます。
・親のそばで親が他人と触れ合う様子を見て、相手を認識し反応する力が身に付きます。その結果、他人にも興味を示し、自分から輪の中に入っていけるようになります。子どもに話しかける時はできるだけ目を見て笑顔で接しましょう。子どもは親の表情を真似るため、大人の表情が豊かであればあるほど、子どもの表情も豊かになっていきます。
■触れ合ったり話しかけたりすることにルールや「やりすぎ」等はありません。誰でも簡単にいつでも行うことができ、しかも、親にも嬉しい効果があります。
(1)体温が上昇し免疫力アップ
(2)リラックス波であるα波が倍増
(3)産後うつ予防
(4)唾液中のストレスホルモン濃度が低下しストレス軽減。
(5)愛情ホルモンが高まり家庭円満
「パパもぜひふれあって!!」
【チェック】触れ合い方に男性と女性の違いがあります。(個人差はあります。)
男性:空間認知能力・情報処理能力・力強さがあり「高い高い」などダイナミックな遊びが得意。
女性:言語能力・環境適応能力・やさしさ・安心感があり、手遊びや歌遊びなど穏やかな遊びが得意。家族以外でも複数の違った大人がいることは一人だけの価値観で子育てをしないので、子どもがのびのび育ちます。いろいろな人にも積極的に触れ合ってもらいましょう。
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