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7／21

『健康食品との付き合い方』

今年の春頃から、健康食品に関する話題が様々なメディアで取り上げられています。テレビや新聞を見て、ご自宅にある健康食品の成分名などを見返した方も多いのではないでしょうか。
今回は、健康食品との上手な付き合い方を考えましょう。

◆「健康食品」って何?
実は、どのような食品が「健康食品」なのかという、厳密な定義は存在しません。健康の維持・増進に役立つ効果を期待して作られた食品全般を指しています。
しかし、健康食品が、ふつうの食品よりも「健康に良い」「健康の維持・増進に役立つ」かどうか、科学的な根拠は必ずしも充分ではありません。
「食品だから安心」「天然成分だから安全」というのは誤解です。天然成分由来の健康食品でも、アレルギー症状や食べ合わせ・飲み合わせが悪く体調不良を起こすものがあるので注意が必要です。
健康食品のことを、より深く知りたい場合には、こちらのサイト(厚生労働省eJIM)をご覧ください。

◆健康食品と上手に付き合うには…
ところで、皆さんは健康食品を利用する際に、かかりつけ医や薬局で相談していますか。
下のグラフは、某県で実施された、健康食品を利用する際の相談先に関するアンケート結果です。医師や薬剤師に相談した人の割合は4割未満で、6割ほどの人は誰にも相談していないという結果でした。
健康食品は、正しく使えば身体の健康をサポートしてくれますが、間違えた使い方をすると健康被害を引き起こしたり、服用しているお薬の効果に影響を及ぼす場合があります。
賢い生活者の嗜みの一つとして、健康食品を利用する際には、かかりつけ医や薬局に相談しましょう。特に、定期的に医療機関を受診している方は、次回の受診時に医師や薬剤師に相談することをお勧めします。

「名称に『健康』がついているから」「○○さんが勧めているから」といって、盲目的に信じることは賢い行動とは言えません。
正しい情報を入手し、正しい選択をすることを心掛けることが、皆さんの健康を守ることに繋がります。